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インドで反原発デモ 警官隊と衝突9月10日 21時25分
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経済成長に欠かせないとして原子力発電を推進しているインドで、原発に反対する住民のデモ隊と警官隊とが衝突してけが人が出る事態となり、政府と住民とのあつれきが、さらに深まることが懸念されます。
インド南部タミルナド州にあるクダンクラム原子力発電所は、去年の秋に稼働を始める予定でしたが、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けて住民の反対運動が広がり、稼働開始が遅れています。
こうしたなか、原発に反対する数千人の住民が、10日、原発の近くでデモ行進していたところ、これを制止しようとした警官隊と衝突しました。
警察によりますと、この衝突でこれまでに警察官4人がけがをしたほか、デモの参加者によりますと、警察官に棒で殴られ、参加者数人がけがをしたということです。
インド政府は、経済成長に伴う電力需要の増加に対応するため、原子力発電を推進しています。
クダンクラム原発について、政府や地元の州政府は、安全性に問題はないとしていますが、住民の間では安全性に対する不安が根強く、10日の衝突を受けて、政府と住民とのあつれきがさらに深まることが懸念されます。
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