経団連:米倉会長「問題解決できるリーダーを」民自党首選
毎日新聞 2012年09月10日 20時41分
経団連の米倉弘昌会長は10日の定例会見で、民主、自民両党の党首選について「問題をきちんと解決できる優れたリーダーが選出されてほしい」と述べ、社会保障制度改革や環太平洋パートナーシップ協定(TPP)など山積する重要課題への対応に期待を示した。
米倉会長は野田佳彦首相について、「自民党政権下でも踏み込めなかった持続可能な社会保障制度確立への第一歩を踏み出せた」と称賛。「TPPもやりますと言っていただければ100点満点の首相だ」とも述べ、民主党代表再選への期待をにじませた。一方、自民党総裁選への立候補を断念した谷垣禎一総裁については、「(問責決議で)参院を政局化したことが非常にまずく、国民の厳しい目が向けられた。それ以上の印象はない」と突き放した。
国政進出に挑戦する橋下徹・大阪維新の会代表については「最初の目的である大阪改革も緒に就いていない」と実績面での懸念を示し「(与党経験がなく混乱した)民主党の最初の2年間のようなことは絶対に繰り返してはいけない」と訴えた。【宮島寛】