突然の悲報を受け、松下忠洋金融相の地元・鹿児島県薩摩川内市では10日夜、支援者らの間に衝撃が走った。市内の後援会事務所では「信じられない」「なぜ」といった声が上がり、集まった人たちは戸惑いの表情を浮かべた。
川内事務所所長代理の永吉一男さん(76)は「責任感の強い人。(自殺は)ちょっと考えられない」と当惑した様子で話した。
死亡前日の9日には川内事務所で会議を開き、次期衆院選のポスターなどについて協議していた。永吉さんは「『国と鹿児島に私は責任がある』と選挙にかなり前向きだった」と振り返り、肩を落とした。
松下金融相は、8日には同県霧島市で講演し、改正郵政民営化法の成立に伴う郵便局と事業会社の合併などについて語った。国民新党鹿児島県支部の吉原範雄幹事長(75)によると、「責任者は私。しっかり仕事できるような組織づくりを頑張る」と張り切っていたという。
[時事通信社]