皇子山中、悲願の日本一 男子バレーの全国大会
大津市の皇子山中男子バレーボール部が、8月末に東京で行われた全日本中学校選手権大会で、初の日本一に輝いた。小学校時代にも全国優勝した主力が3年生となり、最後の大会で悲願を達成。「ずっと目標だったので、本当にうれしい」と喜びを振り返った。
同部には一昨年春、比叡平スポーツ少年団(大津市)で全国優勝した3人など、好選手が入部した。すぐに「日本一」を目標に掲げ、その年に全中大会へ33年ぶりの出場を果たした。県内では「無敵」だったものの、全国は1年時に決勝トーナメント1回戦敗退、2年時は16強止まりと頂点は遠かった。
主力選手たちが最終学年となった今年は、各学年6人ずつ18人の少数精鋭で挑み、近畿大会2位で全国大会に出場。苦戦した決勝トーナメント1回戦で、近畿大会で敗れた経験が生きた。「近畿では受け身になってしまった。攻める気持ちを意識した」とエースの吉田綜眞選手(15)。粘り強くフルセットの末に競り勝ち、一戦ごとに調子を上げた。
決勝では、5連覇を目指した強豪の駿台学園(東京)に2-0で快勝。リードを許す場面もあったが、高橋結人主将(15)は「苦しい時も我慢して流れを引き戻せた。チームが一丸になれた」と笑顔を見せた。三木裕人選手(15)は「日本一になるために入学したので、素直にうれしい」と喜びをかみしめていた。
【 2012年09月09日 12時21分 】