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牛丼 「値下げ競争」に異変

TBS系(JNN) 9月10日(月)19時41分配信

 安くて手軽なランチの定番といえば牛丼です。ここ数年、各社が熾烈な値下げ競争を展開してきました。ところが、10日に発表された新しい牛丼。実はこれまでのものより100円高いんだそうです。もはや値下げ一辺倒ではやっていけないと舵を切り始めた牛丼業界。新たな戦略の舞台裏を取材しました。

 「めちゃくちゃおいしいっすね。自分、銀メダリストじゃないですか。これ、金メダルでしょ」(ロンドン五輪フェンシング銀メダリスト 太田雄貴 選手)

 銀メダリストがPRするのは吉野家が発表した新しい牛丼。定番のものとはひと味違うと舌鼓を打ちます。

 「こちら定番の牛丼には甘辛く煮た牛肉がのっていますが、新商品のお肉は焼いてあります」(記者)

 肉の量はこれまでの1.5倍程。定番の牛丼より100円高い480円と、異例とも言える強気の値段設定です。

 「今回の商品は、低価格にとらまれた商品として開発していない」(吉野家 門脇純孝 専務取締役)

 「デフレの象徴」と呼ばれた牛丼。大手チェーン3社が三つ巴の値下げ競争を繰り広げてきましたが、最近は290円の焼き牛丼が売りの「東京チカラめし」が急成長。トップ3を揺るがし始めています。

 「お財布に優しい牛丼を食べる」(牛丼ファン)

 しかし、あまりの値下げ競争の結果、最近は、集客効果が薄れ単なる消耗戦になりつつあります。安く売っても儲からない。牛丼各社は、そんなジレンマに悩まされているのです。

 最大手のすき家では、去年、8回も行った期間限定の値下げが今年はわずか1回だけ。その代わりに、すき家が取った驚きの戦略とは・・・

 牛丼戦争の新たな展開。すき家は、先月、680円もする「牛トロ丼」を投入。また、肉を増やして、ご飯を少なめにした「中盛」など6つのサイズも揃えました。

 「バリエーション豊かなところも、すき家の強み、また良さ」(ゼンショーホールディングス 廣谷直也さん)

 こうした中、政府はBSE対策で制限していたアメリカ産牛肉の輸入基準を緩和する調整を始めました。実現すれば牛肉の値下がりも見込めますが・・・

 「当面はディスカウント(値下げ)によるセールスは考えていない」(吉野家 門脇純孝 専務取締役)

 「戦略としては商品の価格ということではなく、新商品の提案」(ゼンショーホールディングス 廣谷直也さん)

 値下げ競争よりも品揃えを増やす新しい戦略は、激安に慣れた消費者に受け入れられるでしょうか。(10日16:24)

最終更新:9月10日(月)21時14分

TBS News i

 

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