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石巻がれき、北九州に コンテナ船が出港、宮城初の海上輸送

石巻市のがれきを処理する北九州市に向け、船に積み込まれるコンテナ=10日、仙台市宮城野区の仙台港

 東日本大震災で生じた宮城県石巻市のがれき処理を一部引き受ける北九州市に向け、可燃性がれきを積んだコンテナ船が10日、仙台市宮城野区の仙台港を出港した。宮城県内のがれき広域処理で、県外に海上輸送されるのは初めて。
 第1便で運ばれるのは、木くずなど749トン。がれきの入ったコンテナ110台が石巻市の中間処理施設からトラックで運ばれ、ガントリークレーンで船に移された。作業は順調に進み、午後4時50分ごろに出港した。
 北九州市で5月にあった試験焼却では、一部の住民による激しい抗議活動が起きたことから、宮城海上保安部(塩釜市)が小型艇で海上の警戒に当たったほか、宮城県警も港周辺に警察官を配置した。混乱はなかった。
 宮城県環境生活部の松崎富士夫参与(震災廃棄物担当)は「北九州市でがれきの処理が始まる意義は大きい。被災地のがれきの山が小さくなっていくことを願う」と述べた。
 コンテナ船は13日朝に北九州港(北九州市門司区)に到着し、17日にも焼却を始める。県は週1回、がれき600〜800トンの海上輸送を繰り返す。北九州市は市内の焼却工場3カ所で、年度内に2万3000トンを処理する計画。


2012年09月11日火曜日


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