為替市場の時間帯

   為替市場は具体的な取引所が存在するわけではないので、都市名や地域名で呼ばれ、ロンドン市場、ニューヨーク市場、東京市場が3大市場といわれます。その中でもロンドン市場が最大の取引高を誇ります。ロンドン市場はフランクフルトやチューリッヒなどの欧州市場との時差が1時間ですし、午後にはニューヨーク市場の午前と取引時間が重なるためです。

   為替市場の1日は、ニュージーランドのウェリントン市場からスタートし、アジア→中東→欧州を経由して、ニューヨーク市場で幕を降ろします。それぞれの市場が日本時間の何時に相当するかというと、これは季節によって異なります。オセアニア地域、欧州、米国などは夏時間(サマータイム)制を採用しているからです。しかもややこしいことに、北半球と南半球では季節が逆ですから、北半球が夏時間のとき、南半球は標準時間(冬時間)となります。時期については、多少ズレもありますが下の表を目安にして下さい。

● 4月頃から10月頃まで ●

日本時間 →  4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 1 2 3
 ニュージーランド 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 オーストラリア 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 日本 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 香港 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 シンガポール 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 中東 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 ロシア 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 ドイツ 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 スイス 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 フランス 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 イギリス 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 米国(東部) 15 16 17 9 10 11 12 13 14

● 11月頃から翌年3月頃まで ●

日本時間 →  4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 1 2 3
 ニュージーランド 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 オーストラリア 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 日本 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 香港 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 シンガポール 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 中東 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 ロシア 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 ドイツ 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 スイス 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 フランス 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 イギリス 9 10 11 12 13 14 15 16 17
 米国(東部) 14 15 16 17 9 10 11 12 13

各国の夏時間

 ニュージーランド  10月第1日曜日から3月第3日曜日まで
 オーストラリア  10月最終日曜日から3月最終日曜日まで
 欧州、ロシア  3月最終日曜日から10月最終日曜日まで
 米国  4月第1日曜日午前2時から10月最終日曜日午前2時まで

主要都市の時差

  冬期(標準時間) 夏期(夏時間)
 ニュージーランド(ウェリントン) +3 +4
 オーストラリア(シドニー) +1 +2
 日本(東京)、韓国 ±0 ±0
 香港、シンガポール、中国 −1 −1
 ロシア、イラク −6 −5
 ドイツ、フランス、スイス −8 −7
 イギリス(ロンドン) −9 −8
 世界標準時(GMT) −9 −9
 米国(ニューヨーク)、カナダ −14 −13

  • 南半球(ニュージーランド、オーストラリア)は北半球と季節が逆ですので、北半球が標準時間の場合、南半球は夏時間となります。例えば1月における時差は、シドニーは夏時間ですので+2、ニューヨークは標準時間ですので−14となります。
  • 具体的な現在時刻はこちら→為替市場の現在時刻

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