今回は、コメントに寄せられた情報ネタ(手抜き)
先月27日になって、衆議院予算委員会で石破 茂氏と野田 佳彦日本国首相が南極海における「調査捕鯨」について謎答弁をしていた模様。
・衆議院予算委員会(2011年9月27日)(2011年9月27日 衆議院TV)
問題の発言は、日本の「安全保障」に関して石破氏が色々語っていた中で行われた。
以下、2011年9月27日分衆議院 TV『衆議院予算委員会(2011年9月27日)』01:03:01-01:03:49 から、その部分を(略
---- 引用以上 ----
(中略)
石破議員:総理、捕鯨についても同様ですよ。
今調査捕鯨ができなくなっていますね。
これは、我が国として、我が国の立場を支持してくれる 36カ国に対する責任としてもこの調査捕鯨は続けていかねばならない。
生態系の維持(?)という考え方からしても、我が国の主張は正しい。
これをやめてしまうことになれば、総理はいつか国会でおっしゃっていたようにテロに屈することになってしまう。
そのことについて考えを問います。
野田首相:私は IWC に過去2回出ています。
日本は極めて科学的根拠に基づいた主張をしています。
残念ながら票決では負けますが、しかし調査捕鯨は引き続き続けるべきだと思います。
(以下略)
---- 引用以上 ----
野田首相の過去の発言、か。
これに近い発言は、2008年4月4日衆議院外務委員会で行っていた。
・第169回国会 外務委員会 第5号(2008年4月4日 国会図書館)
発言の背景として、2007年度南極海「調査捕鯨」で Sea Shepherd のメンバー2人が第二勇新丸に乱入→逮捕→身柄を2人の所属国に引き渡す、という事件があった。
この件に関する政府の対応について、当時の野田氏は Sea Shepherd を Dis った上でアジなことを・・・。
以下、2008年4月4日分国会図書館『第169回国会 外務委員会 第5号』から、野田氏(当時)+山下 潤氏(水産庁資源管理部長:当時)+石橋 幹夫氏(海上保安庁警備救難監:当時)の発言部分を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
○野田(佳)委員 では、ちょっと個別の事案で御説明をいただきたいと思うんです。
まず、ことしの最初の事案、一月十五日、第二勇新丸に二人のシーシェパードの活動家が侵入をしてきて、それを一時拘束しています。
オーストラリア人とイギリス人だったと言われていますが、日本の船に入ってきたら日本の法律を適用することができるはずで、拘束をしたら私人として逮捕できてもよかったのではないかと思うんです。
何でこれを、これはすごく早い段階ですが、身柄をオーストラリアに引き渡したのか。
その事情をぜひ御説明いただきたいと思います。
○山下政府参考人 お答えいたします。
一月十五日に、シーシェパードの活動家二名が目視採集船第二勇新丸に侵入したところでありまして、船内における安全確保等のため、船長が一時的に船内の船室に二名を収容したところでございます。
この二名の活動家につきましては、まず暴力行為に及ばなかったこと、それから抗議文の手交が目的であったこと、さらに、引き続き想定されます種々の妨害への対応も考慮する必要があったことから、解放することとしたものであります。
このような対応につきましては、調査捕鯨への影響を最小限とすべく関係省庁間で協議を行った上で実施されたところでございます。
○野田(佳)委員 船に侵入してきたときは抗議文か何かを渡してきたということですが、その前は、そのシーシェパードの船から薬の入った瓶を投げ込んだり、プロペラにロープを巻きつけたりという行為をやっていたんですよね。
オーストラリアに引き渡した後に、三時間後には、また別の捕鯨船に対してシーシェパードは酪酸入りの瓶を十本投げつけているんですよね。
やはり、私はそこは判断のミスじゃないかと思います、その前後を見ると。
何で拘束を解いてしまって、引き渡しをしたのか。
私は判断ミスじゃないかと思いますが、もう一回お尋ねをしたいと思います。
○山下政府参考人 ただいまの点につきまして、繰り返しになりますが、その時点におきまして、この二名の活動家につきましては、暴力行為がなかったということ、それから抗議文の手交が目的であることが明らかであったこと、それから調査捕鯨への影響を最小限にしなければならないということで、関係省庁で協議を行った上で実施されたところでございます。
○野田(佳)委員 これは完全に艦船侵入罪だと思います。
だから、国内法に照らしてしっかりとしかるべき処置をとらないと、まさにこれは主権の侵害だと思いますね。
オーストラリアに引き渡したと。
では、オーストラリアはきちっとこの二人の取り調べをやってくれたんですか。
どうなんでしょうか。
○石橋政府参考人 今回の数次にわたる妨害活動に対しましての捜査でございますけれども、それぞれ、ただいま先生御指摘のように、艦船侵入罪等で捜査を進めております。
今般の事件については、被疑者が国外に所在しているということから、関係国の協力を得ながら捜査を進めているところでございます。
○野田(佳)委員 では、オーストラリアはちゃんと取り調べをしたんですか。やっているんですか、今。
○石橋政府参考人 オーストラリアの関係当局からは資料の要求もございまして、うちの方から資料を送付しております。
オーストラリアの関係当局の方で捜査を進めていると承知しております。
(以下略)
---- 引用以上 ----
2人を「これ」扱いするとは・・・。
随分勇ましい発言だこと(違)。
つーか、上の野田氏の発言は、当時の立場を踏まえても強硬な姿勢としか。
当時日本政府は、Sea Shepherd に宣伝材料を与えることを警戒していた可能性もあったのを忘れてるようで。
だが、野田氏の発言はこれだけにとどまらなかった。
以下、2008年4月4日分国会図書館『第169回国会 外務委員会 第5号』から、野田氏(当時)+小野寺 五典氏(副外相:当時)+草賀 純男氏(外務省大臣官房審議官:当時)の答弁部分を(略
---- 以下引用 ----
(中略)
○野田(佳)委員 日本側の判断で、もう二人を拘束する意思がないと決めてしまったところに僕は問題があると思っているんですね。それはどの省庁が主体的に判断をされたかわかりませんが。
短期的に見れば、厄介な二人が乗っていて調査捕鯨が妨げられるというのはマイナスですよ。
だけれども、こういう主権侵害をしてきたときに、毅然と国内法で対応して、そこで一時的には調査ができなくなるかもしれないけれども、次の、翌年もその翌年も調査捕鯨をしようとするわけでしょう。
だったら、ここは毅然たる対応を本当はするべきだったと私は思います。
では、なぜ今日本だけがシーシェパードにねらわれているのか。
かつてはアイスランドやノルウェーもねらったのに、今はアイスランドやノルウェーはねらわない。
なぜ日本だけ今ねらわれているか。
私は、こういう対応のミスとか、毅然とした対応がないからだと思うんですが、では、アイスランドやノルウェーというのはこれまでどういう対応をされてきたのか、御存じなら教えてください。
○草賀政府参考人 シーシェパードによります妨害行為ですけれども、事件としては、アイスランドに対しましては、一九八六年にアイスランドの捕鯨船二隻を沈没させた事件がございました。
それから、ノルウェーにつきましては、一九九二年に捕鯨船が被害を受けた事件があるというふうに承知しております。
それで、対応でございますけれども、アイスランドとノルウェーがこの事件を受けて具体的にどのような対応を行ったかというのは、ただいまのところはちょっと承知しておりません。
今、我が大使館の方を通じてさらに詳しいことを聞いておるところでございます。 ただ、ノルウェーにおきましては、その他の情報も取りまとめたところでは、このポール・ワトソンという人物につきまして、ノルウェーの裁判所から拘留の判決が出されて、逮捕状が出されたということで、そのワトソンは、これは立ち寄ったのかどうかわかりませんが、オランダで拘置をされて、そしてノルウェーは、そのワトソンのノルウェーへの引き渡しを望んだというような情報が出ております。
ただ、その時間がかかっているうちにオランダでの拘置期間を終えたというふうに承知しております。
○野田(佳)委員 ぜひ、こういうならず者行為に対して他国がどういう行動をとってきたのかというのはよく検証していただきたいと思います。その場その場で決然と対応しないと、やはり図に乗りますよ、これは。
彼らは、ビデオを撮りながらその自分たちの過激な活動を世界じゅうに発信して、そしてお金集めをしているわけですから、懲らしめるためには、やはりその場その場での決着をつけていく努力をしないといけないということを強く申し上げたいと思います。
○小野寺副大臣 この問題は、私どもも大変遺憾に思っております。
特に、このポール・ワトソンという人物、御存じだと思いますが、アメリカの有力紙では、既に過去に詐欺で、これは環境問題とは別に、かなり重大な犯罪を犯したということで広く喧伝されておりますし、この人物自体にやはりいろいろな問題もあるということ、これは、オーストラリア政府を初め、このシーシェパードをもしかしたら擁護する気持ちがある皆様にも、やはり日本政府からどんどん宣伝していくということも必要かと思っております。
○野田(佳)委員 そこで、三月三日に発生した日新丸に対する妨害活動では、これは乗組員や海上保安庁の職員の皆さんが負傷をされているんですね。
これこそきちっと捜査、立件しなければいけないと思います。
やはり、犯人を特定し、きちっとペナルティーを科さなければいけないと思いますが、これは海上保安庁の今後の取り組みだと思いますが、今、どういう御決意で、どういう取り組みをされているか、お尋ねしたいと思います。
○石橋政府参考人 本年三月三日の事案については傷害罪等の容疑で捜査を進めております。
今般の事件については被疑者が国外に所在しているということから、関係国の協力を得ながら捜査を進めているところでありますけれども、判明した事実あるいは具体的な進捗状況につきましては、捜査の内容にかかわることですので、答弁を差し控えさせていただきます。
(以下略)
---- 引用以上 ----
その後、この件はウヤムヤにされたようだが(苦笑)
まぁ、日本の当局が 2人の身柄を各国に何も言わずに引き渡した時点で「以上」というオチは十分ありえたけど・・・。
で、野田首相が「調査捕鯨は引き続き続けるべき」と言ったのを受けたかどうか知らないが、Sea Shepherd があーだこーだ述べてた。
これについては明日・・・(手抜き)
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