なかなか衝撃的な記事を大森さんが書いてます。
マイナスの同調圧力
特に驚くのは、大森さんが友人から言われたというこの台詞。
「俺もたまに勉強してみようかなと思うんだけど、俺がそんなことをすると周りの○○とかから、
お前勉強なんかしてるの?w と言われるんだよね。
それそのものが物凄く辛いわけじゃないんだけど、
ふと自分自身こんな真面目なことをしてなにしてるんだろうってなってやめちゃうんだ。
でもあつしはいくらそうしたことを言われたって続けるし、
次第に周りもあいつは勉強を頑張る奴なんだって見るようになっていって、
それが本当に凄いし羨ましいと思った。
凄まじいですね…。
こういう負の同調圧力は、様々な場で見られますよね。
例えば
・就活を頑張っている人に対して「あいつ頑張っちゃってるw」と揶揄する人(「意識高い学生」というヤツですね。僕が嫌いな言葉です。)
・組織の中で目立っている人に対して、影で「あいつはちょっと間違ってる気がするなぁ」と遠回しな批判を漏らす人
・業界が沈んでいるのに「俺たちの仕事には意義があるんだ!」と叫び変化を拒もうとする人
・賛否を呼ぶブログ記事に対して「こんな記事を賞賛するヤツらはおかしいんじゃないか」と憤る人
などなど。あとはいじめなんかも構造が近いかもしれない。
そういう負の同調圧力が働いている場に身を置くと、自分も下方向へ持っていかれてしまいがちです。僕も過去を振り返ると、自分も同調圧力を発揮していたこともありますし、そういう同調圧力に負けてしまったことは多々あります。
負の同調圧力を発信する人は、みな自分が不安なわけです。そういう不安な自己を安心させるために、周囲を同じような人で固めたいわけです。それは人間の本能のようなもので、仕方がないことでしょう。
むしろ身を置くべきは、プラスの圧力が働いている場です。これを賞賛すべきかは複雑ですが、慶応SFCには「普通の学生じゃいけない」という空気があるとか笑 この空気の醸成が過度に進むと、それはそれれで息苦しい部分もありそうですが、切磋琢磨できる環境になってよさそうですね。
というわけで、負の同調圧力を強く感じる場所からは、可能な限り距離を置くことがおすすめです。同調を求められても「ふーん、そうなんだ」と無関心にスルーするか、「いや、そうは思わないけど」と反発するのがいいでしょう。空気に染まってはいけません。
ちなみに大森さんは非常に面白い人なので、プロフィールをぜひ。「テントセン」の活動も一部ご協力頂いております。
空気や同調圧力に関しては、こちらが名著中の名著。このテーマに関心があるなら、絶対に読んでおくべき素晴らしい内容です(ブックレビュー)。