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全焼した浦里小の旧管理棟周辺で実況見分を行う警察、消防署員=6日正午、上田市浦野 |
上田市浦野の浦里小学校で5日深夜に校舎などを全焼した火災で、最初に119番通報した近くの会社員男性(49)が6日、信濃毎日新聞の取材に対し、「出火当時、最初に燃えていたのは、グラウンドと校舎の間に並ぶ木のうちの1本だった」と証言した。また、ここ2、3日の夜、人が通ると明かりを照らすセンサーライトが同校敷地内で点灯するのを自宅からたびたび確認したという。
男性は上田署にも出火当時の状況を説明している。同署と上田広域消防本部は引き続き、放火の可能性も含めて調べを進める。
6日の実況見分は午後5時半ごろで終了。同本部によると、全焼したのは1924(大正13)年建築の旧管理棟(旧校舎)、その北側にある1950(昭和25)年建築の北校舎と、両建物の近くにあるトイレ、給食用倉庫、休養室の5棟と判明した。給食室は半焼。6棟の焼失面積は計約2400平方メートルだった。7日も見分を続け、火元の特定を急ぐ。
第1通報者の男性によると、5日午後10時すぎ、自宅にいて窓の外に火が見えた。慌てて「浦里小の東側トイレ付近で火が見える」と119番通報。その後よく見ると、トイレに沿ってグラウンド側に立っている3、4本の木のうち、旧管理棟に近い木の下側から火が出ていた。しばらくしてこの木全体が燃え、トイレや旧管理棟、北校舎に一気に燃え広がったという。
センサーライトは校舎周辺に複数あり、男性は「北校舎の北側にあるライトが午後8時半以降に点灯するのが気になっていた」。5日夜も数回点灯したのが見えたと話す。
一方、4日午後9時45分ごろ119番通報があり、同校近くの同市仁古田の物置を全焼した原因不明の火事で、物置を所有する農業男性(63)は6日、取材に対し、出火当時の状況を語った。物置から30メートルほど離れている自宅にいたといい、「近所の人に『火事だ』と言われて気付いた。(4日の)午後5時半ごろに物置を出て、鍵は掛けていなかった」と話した。
物置内部にあったコンバインや鉄くず、タイヤなども焼いたという。上田署などは、浦里小の火災との関連も含めて調べを進めている。