なぜ多い韓流ドラマ 不祥事なら俳優への損害賠償請求検討も…配給のウラ (2/4ページ)

2012.9.2 18:00

 制作費「1ケタ違う」

 韓国での一次使用である程度の制作費は回収されるため、日本でのテレビ放送やDVD販売などの二次使用では安く取引される。地上波より予算が少ないCSやBSでは、自前の番組を制作するより低コストで固定ファン層がいる韓国ドラマの魅力は高い。あるBS局は「海外で制作する紀行番組などと比べると費用のケタが1つ違う」と明かす。

 ただ、ここ数年は値上がりの傾向にあるという。「日本で需要の高いラブコメディーや時代劇の制作が少なくなっている」(配給会社)ことや、「韓国での反響など事前に得られる情報が豊富になり、各局が欲しがる作品が似通う」(BS局)ため、獲得競争が激化しているからだ。

 ある配給会社は「日本での人気は女性ファンに支えられているが、韓国では幅広い層にアピールしないと視聴率が取れないので老若男女に受ける作品が作られる。今は医療ドラマなどの職業ものがトレンドで、ラブストーリーはさほど重視されていない」と日韓の趣向の乖離(かいり)を指摘する。

作品が俳優の不祥事で放送できなくなった場合は…