違法「記念像」を警官が守り、憲法裁判所もトンデモ判決
慰安婦を「性奴隷」と言い換えて過熱!韓国社会が浸る「反日無罪」の民族快感
(SAPIO 2012年8月22・29日号掲載) 2012年9月10日(月)配信
虎の威を借りた日本攻撃
それにしてもこのところの慰安婦問題の盛り上がり(?)は異様である。これにはいくつかの背景がある。
1つは昨年8月、韓国の憲法裁判所が「韓国政府が元慰安婦の日本に対する賠償請求問題で日本と外交交渉しないのは憲法違反」との判決を出し、これを受けて韓国政府が日本に交渉を要求していることだ。
「過去補償は国家的には解決済み」なため日本政府は当然、応じていない。
ところが李明博大統領は昨年末、京都での日韓首脳会談の席上、この問題を長々と取り上げ、今年3月の「三・一独立運動記念日」の演説でもわざわざ慰安婦問題に触れ日本に解決を要求。大統領が先頭に立って日韓関係の最大外交懸案に“格上げ”してしまった。
経済がウリで“実用外交”を看板にしてきた李明博大統領が今、なぜ?
歴代大統領と同じく、最後は「反日」で政権を締めくくり愛国者になって有終の美(?)を飾りたいということだろうか。敬虔なクリスチャンとして「対日人道問題」の慰安婦問題に突然、目覚めたとの説もある。お陰でそれまで結構高かった、日本での李明博人気はガタ落ちだ。
政権末期となると、あらゆる問題が次期大統領選挙に向けて政争のタネになる。日本批判は依然、愛国競争での格好のテーマだ。最近、「日韓秘密情報保護協定」が署名寸前で流れたのもそれだ。「過去を反省していない日本と軍事協力していいのか?」と与野党両陣営が日本批判で愛国を競っている。
NGO全盛時代の韓国では反日強硬派の「挺対協」を誰も説得できない。「反日」と「女性」と「人権」を看板にした「挺対協」はやり放題である。
韓国マスコミは最近、米政府が政府文書で慰安婦を「性奴隷(セックス・スレイブ)」と表現することにしたと、嬉々として伝えている。真偽のほどは不明だが、これまでも英文ではしばしばそう表現されてきた。
早速、韓国マスコミは「われわれも“性奴隷”に表現を変えるべき」と主張している(朝鮮日報など)。「日本の不道徳性を後世に知らしめ日本の罪状を直接的に表現する言葉」だという。金星煥外交通商相も国会答弁で「政府も変更を検討してみる」と言っている。これはアメリカという“虎の威”を借りての日本攻撃だ。
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