
さて、ここいらでワルテルの治療に関して、整理していこうか。
通院は週に一回、もしくは二回。
毎週行うのは、身体の調子を整えるための注射を数本。それから触診。
二週に一回行うのが波動療法。
これはドイツではじまった自然療法。
この世に存在するあらゆるものはそれぞれに固有の振動数(波動)を持っている。人間や動物の身体の部位や臓器も同じ。
病気の身体、病気の臓器は本来の振動数からずれている。だから、この振動数を正常の値に戻してやれば、自己免疫力があがるはずだ、というのがこの療法の考え方の骨子。
東洋では気功にあたるのだが、気功では特別な訓練を受けた気功師しか治療を行うことができない。しかし、波動療法では気功師の代わりにレヨメーターという機械が治療を行ってくれる。
はるか数千年の時を経て育まれた東洋医療のひとつと、ここ百年ぐらいの間に化学療法以外の治療法を求めた西洋医学の一派がほぼ似たような治療法に辿り着いたというのが実に面白い。
この波動療法を受けたあとのワルテルは実に気分が良さそうなのだ。
病院でしてもらうのは、あとは投薬だ。
漢方やホメオパシィ、レメディその他諸々、先生が自分の知識を駆使してさまざまな薬を処方してくれる。
もちろん、どれもこれも自然なものである。
量が多いので飲ませるのがやっかいなのだが、そのための知恵を絞るのも楽しみになっている。
面倒くさい、困る、参ったなどといったネガティブな感情で闘病生活を支えるより、楽しみながらやった方がいい。
家での治療のメインはやはり食餌療法。
基本となる考えはマクロビオティックだ。食材の陰陽を考え、組み合わせ、ワルテルの身体にいい作用を及ぼすようなメニューを考える。
今現在の主食はジャガイモと馬肉。ジャガイモはデトックス食材としてすごくいいものなのだが、マクロビオティック的には身体のバランスが崩れやすいので、葛粉を水で溶いたものを食事に混ぜて陰陽のバランスを取る。
その他に冷蔵庫の中にある野菜を足すのだが、なるべく地産地消、地元で取れた野菜を使うよう心がける。
最悪でも国産のもの。
先日、スーパーでレタスを見たら、長崎産のよれよれのレタスが並んでいた。
そうまでしてこの時期にレタス食べたいか?
夏の地元産の瑞々しいレタスを知っているだけにげんなりした。
地元のものを、旬のものをが基本だ。
免疫の中心をなすのは小腸である。
だから、腸内環境を整えれば免疫力があがる。腸内環境を整えるのには乳酸菌が有効である。
しかし、うちの先生は人間にも犬にも乳製品はよくないという考えなので(マクロビオティックでもそうなのだ)、ヨーグルトは不可。
代わりにぬか漬けにした大根や人参、カブをふたきれほどみじん切りにして食事に混ぜてやる。
はじめのころは喜んでがつがつ食っていたワルテルだが、最近は飽きてきたのか、食いつきが悪い。
そこで、リンゴのすり下ろしをご飯にかけてやっている。これで食いつきも元に戻った。
どうやってワルテルに食わせるか、ここも頭の使いどころだ。作戦を練り、実行し、敵を(ワルテルを)打ち負かす。
ちゃんと食べたときは大変嬉しい。
これもまた楽しみながらやるのがコツだ。
寒い間は根菜が中心の食事だが、季節が変われば旬も変わるのだから、食事内容も変わっていく。
人間と同じですな。
ああ、そうそう。最近は暖かくなって虫が出始めているので、食事にニンニクのすり下ろしを少々入れている。虫はニンニクの匂いが苦手なのだそうだ。
フロントラインのような薬は使いたくないので、しばらくはこのニンニク作戦および自然素材を使った虫除けスプレーの二本立てで行こうと思っている。
なに、マダニーがついたらとってやればいいのだ。
あとは、毎日が楽しく。
ご飯食べれて散歩が楽しくて、家族がいつも一緒で安心して眠れる。
これが一番かと思う。
化学療法をやめると決めた時から、レントゲンも一切撮っていない。だから、ワルテルの癌がどうなっているのかはわからない。
だが、治療をはじめる前は歩くのが辛そうだったのに(だから検査に行って、組織球性肉腫だということが判明したのだ)、今のワルテルは軽快に歩く。左後ろ脚の膝が腫れたように感じていたのに、それも引いた。
よくなっているのだと父ちゃんと母ちゃんは信じている。
これからの敵は、風と雷と花火だ。
ストレス溜まると活性酸素も溜まるからなー。
父ちゃん、頑張って戦うぞー!!
今日の写真は、前にアップした4月の雪の別バージョン。
最近、写真を撮ってないからストックがなくなってきた。やべーなー。
でも毎年、4月は著しく写欲が落ちるのだ。はやく新緑の季節にならないかな~。
- 2012/04/12(木)
10:41:43|
- その他
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| コメント:17
乳酸菌についてなんですが、乳のものはダメなんですよね。では地産地消にはなりませんが、京都のすぐき漬けはどうでしょうか。たしか植物性乳酸菌が、豊富と聞きました。すっぱい漬物ですので、ワルテルが食べるかどうかわかりませんが、強い菌らしいです。
- 2012/04/12(木)
11:25:51 |
- URL |
- Kozi #-
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よいと信じることを、楽しみながら、家族みんなで・・・
ソーラちゃんも帰ってくることだし、甘えん坊から威張りん坊に変身しなきゃ・・・
うちのワンコも幸せだと信じていますが、ワルテル君には負ける・・・
- 2012/04/12(木)
12:13:58 |
- URL |
- く~り #lu3YW49c
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これくらいの心構えと、愛情を持ってワンコと暮らすべし!
またまたお勉強させていただきました。
体はデカイけど、守ってやれるのは家族だけですもんね。
フレ~フレ~ワルテル!
- 2012/04/12(木)
12:43:09 |
- URL |
- Keiko #lbyErxvE
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ワルテル、なんて可愛い写真♪
胸キュンってなってるファンが多いでしょうね(^-^)
私の曾祖母は106歳まで生きてくれました。
「旬のものを旬に食べる!」
「泣いても笑っても同じ一日やねんから、笑って過ごせ!」
などなど、名言を残してます。
昔の人ってスゴイなぁ、と思います。
そういえば、お漬物も大好きでした!
- 2012/04/12(木)
12:53:20 |
- URL |
- こうじみそ #-
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えらいな~。
頑張ってるワルちゃんもと~ちゃんもか~さんも
そばで笑ってくれるソーラちゃんも・・・。
私は薬の多さにいささか閉口したので
と~さんみたいに楽しんでやればよかったな~と反省しきり・・。
りんごは整腸にもなるしいいよね^^(りんご好き♪)
ダニーMね 取らなきゃね^^v
あ~やっぱり ワルちゃんのブログを見ると
わが身を振り返り 「まだ出来ることがある!」
「まだベストじゃない!」って思います。
反省して頑張ろう!って思います。
- 2012/04/12(木)
13:03:26 |
- URL |
- おーじろう #-
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本当にワルテルは愛されてますね~♪
私も少しマクロビオティックを取り入れてます。
ご飯にもちきび入れて一緒に炊いたり、テンペ食べたり最近はキヌアを購入しようと思っているところです。
これだけ愛情たっぷりのご飯食べてれば、悪い奴も弱くなっていくよね。ワルテル!!
- 2012/04/12(木)
18:50:45 |
- URL |
- kei #3/VKSDZ2
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大変勉強になりました。きょうからぬか漬け食べます。
自然の摂理に従って、癒される食事、環境が整っており、ワルテルは幸せだと思います。
写真の春の雪は、空のかなたからのプレゼント。ワル君が、「ありがとう、マージ ぼくがんばるよ!」 と言っているようです。
- 2012/04/13(金)
12:51:37 |
- URL |
- keipower #-
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こんなに詳しく「治療の中身」についての情報、ありがとうございます。
とても参考になります。勉強になります。
- 2012/04/13(金)
23:28:25 |
- URL |
- MONKママ #dRz8FbHM
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嬉しい!楽しい!美味しい!という気持ちが溢れていれば免疫も治癒力もアップアップですねっ
ワルテルくんも父ちゃんも母ちゃんも、帰って来るだろうソーラちゃんもニッカニカで!
エールを贈ります…!
(そして一日早いけどワルテルくんお誕生日おめでとう!またこの一年ニッカニカで過ごせますように…!)
- 2012/04/14(土)
01:27:30 |
- URL |
- たかやん@オリーブ家 #9eFnhOyQ
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