安藤: だったら、ちょっと繰り返しになりますけど、「必ず結果を出さなきゃ」なんてプレッシャーは感じすぎないことが大事ですよ。
栗城: この9月にまたチャレンジするエベレストでは、登頂して、ちゃんと下山してきたいと思っています。
安藤: もちろん、使命感も大切です。今日も私、栗城さんのエベレスト登山を激励したいと思っているんですけど、同時に、あまり気負ってほしくない気持ちもある。栗城さんの登山の本当の価値って、登ることをみんなで楽しむところにあるでしょう。だから、登山家として絶対に結果を出そうなんて、あまりプレッシャーを感じすぎないでくださいね。
栗城: その辺は大丈夫です。もともと、ただの北海道の面白いお兄ちゃんですから……。なんか最後は激励会みたいになってきたな(笑)。エベレストでは頑張ってきます。今日は楽しい対談、ありがとうございました。
安藤: 本当に頑張ってください。そして、思い切りエンジョイしてください。こちらこそ、今日はありがとうございました。
(了)
1982年北海道生まれ。大学山岳部に入部してから登山を始め、大学3年のとき、単独で北米最高峰のマッキンリーを登る。その後、6大陸の最高峰に登頂。 2007年以降はヒマラヤの8000m峰に挑戦している。07年、自らの登山の動画配信をスタート。09年から「冒険の共有」としてのインターネット生中 継登山を始め、同年ダウラギリ(8167m)の単独・無酸素登頂と6500m地点からのインターネット中継に成功。世界最高峰エベレスト(8848m)に は登山隊の多い春ではなく、気象条件の厳しい秋に単独・無酸素で挑戦している。12年秋にもエベレストに単独・無酸素で挑戦する予定。
株式会社spree代表取締役/フリーランス。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、(株)集英社にてファッション誌の広告営業と書籍単行本 の宣伝業務を積み、2008年には社長賞を受賞。2011年1月独立。 ソーシャルメディアでの発信とセルフブランディングを駆使し、一切の営業活動をす ることなく、複数の肩書で複数の仕事をする独自のノマドワークスタイルが注目を浴び、MBS-TBS系列『情熱大陸』、朝日新聞などのメディアで多数取り 上げられる。またNHK『ニッポンのジレンマ』、TBS『田村総研』にも30代の若手論客として出演。日本初のセルフブランディングをテーマにした「自分 をつくる学校」学長を手がけるほか、書籍やイベントの企画•プロデュース、野村不動産、リクルート、東京ガスなど企業が参画する「ポスト団塊ジュニアプロ ジェクト」のアドバイザーも務めるなど、企業や分野を超えて活動中。
- 栗城史多×安藤美冬 【第3回】 「僕は普通のお兄ちゃん。でも、いつか自分の登山を世界的なお祭りにしたい」 (2012.09.09)
- 栗城史多×安藤美冬 【第2回】 「苦しいエベレスト挑戦もみんなで楽しみたい」 すべてをリアルタイムで伝える登山家が目指す夢 (2012.09.02)
- 栗城史多×安藤美冬 【第1回】 「ぼくはニート出身ですから」ソーシャルメディアで情報発信を続ける登山家はどうやって人の心を動かすのか (2012.08.26)
- 猪子寿之×安藤美冬 【第3回】 日本再生の鍵は、個人の自由を尊重する合理的かつ寛容な社会になること (2012.08.19)
- 猪子寿之×安藤美冬 【第2回】 サンフランシスコで出会ったゲイカルチャーの衝撃 (2012.08.12)
- 栗城史多×安藤美冬 【第1回】 「ぼくはニート出身ですから」ソーシャルメディアで情報発信を続ける登山家はどうやって人の心を動かすのか (2012.08.26)
- 栗城史多×安藤美冬 【第2回】 「苦しいエベレスト挑戦もみんなで楽しみたい」 すべてをリアルタイムで伝える登山家が目指す夢 (2012.09.02)
- 猪子寿之×安藤美冬 【第3回】 日本再生の鍵は、個人の自由を尊重する合理的かつ寛容な社会になること (2012.08.19)
- 猪子寿之×安藤美冬 【第2回】 サンフランシスコで出会ったゲイカルチャーの衝撃 (2012.08.12)
- 猪子寿之×安藤美冬 【第1回】 ランドセルで高校に通った伝説を持つ「異色の天才」猪子寿之はどうやってつくられたのか (2012.07.15)
-
-
賢者の知恵特集 夏の間に痩せられなかった、あなた!名人7人が教える「これから間に合うダイエット」大研究有 (2012.09.10)
-
-
-