栗城史多×安藤美冬 【第3回】 「僕は普通のお兄ちゃん。でも、いつか自分の登山を世界的なお祭りにしたい」

2012年09月09日(日) 安藤 美冬
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安藤: だったら、ちょっと繰り返しになりますけど、「必ず結果を出さなきゃ」なんてプレッシャーは感じすぎないことが大事ですよ。

栗城: この9月にまたチャレンジするエベレストでは、登頂して、ちゃんと下山してきたいと思っています。

安藤: もちろん、使命感も大切です。今日も私、栗城さんのエベレスト登山を激励したいと思っているんですけど、同時に、あまり気負ってほしくない気持ちもある。栗城さんの登山の本当の価値って、登ることをみんなで楽しむところにあるでしょう。だから、登山家として絶対に結果を出そうなんて、あまりプレッシャーを感じすぎないでくださいね。

栗城: その辺は大丈夫です。もともと、ただの北海道の面白いお兄ちゃんですから……。なんか最後は激励会みたいになってきたな(笑)。エベレストでは頑張ってきます。今日は楽しい対談、ありがとうございました。

安藤: 本当に頑張ってください。そして、思い切りエンジョイしてください。こちらこそ、今日はありがとうございました。

(了)

 

栗城史多(くりき・のぶかず)
1982年北海道生まれ。大学山岳部に入部してから登山を始め、大学3年のとき、単独で北米最高峰のマッキンリーを登る。その後、6大陸の最高峰に登頂。 2007年以降はヒマラヤの8000m峰に挑戦している。07年、自らの登山の動画配信をスタート。09年から「冒険の共有」としてのインターネット生中 継登山を始め、同年ダウラギリ(8167m)の単独・無酸素登頂と6500m地点からのインターネット中継に成功。世界最高峰エベレスト(8848m)に は登山隊の多い春ではなく、気象条件の厳しい秋に単独・無酸素で挑戦している。12年秋にもエベレストに単独・無酸素で挑戦する予定。
安藤美冬(あんどう・みふゆ)
株式会社spree代表取締役/フリーランス。1980年生まれ、東京育ち。慶応義塾大学卒業後、(株)集英社にてファッション誌の広告営業と書籍単行本 の宣伝業務を積み、2008年には社長賞を受賞。2011年1月独立。
ソーシャルメディアでの発信とセルフブランディングを駆使し、一切の営業活動をす ることなく、複数の肩書で複数の仕事をする独自のノマドワークスタイルが注目を浴び、MBS-TBS系列『情熱大陸』、朝日新聞などのメディアで多数取り 上げられる。またNHK『ニッポンのジレンマ』、TBS『田村総研』にも30代の若手論客として出演。日本初のセルフブランディングをテーマにした「自分 をつくる学校」学長を手がけるほか、書籍やイベントの企画•プロデュース、野村不動産、リクルート、東京ガスなど企業が参画する「ポスト団塊ジュニアプロ ジェクト」のアドバイザーも務めるなど、企業や分野を超えて活動中。
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