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最終更新:2012年9月9日(日) 19時31分

野田首相、中韓首脳と相次ぎ接触

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 ロシア極東のウラジオストクで開かれていたAPECの首脳会議は、経済分野での連携を確認する首脳宣言を採択し、閉幕しました。野田総理は中国・韓国の首脳と相次いで接触し、意見交換を行いました。

 9日に閉幕した今回のAPEC。領土をめぐり近隣国と対立する日本にとっては、ぎりぎりまで関係改善の糸口を探る厳しい2日間となりました。

 「イ・ミョンバク大統領とは、帰り際でありましたけど、短い時間でしたが、立ち話をさせていただきました。(北朝鮮の問題もあるので)大局観に立った二国間の関係を構築していこう、そういう話をさせていただいた」(野田佳彦総理大臣)

 大統領の竹島上陸以降、関係が悪化している韓国とは、首脳会談の調整すらされず、さらなる冷え込みが心配されましたが、野田総理は最後にイ・ミョンバク大統領と接触したことを明らかにしました。

 また、中国の胡錦濤国家主席とはおよそ15分間立ち話をし、野田総理から7日に発生した雲南省の地震被害についてお見舞いを伝えたほか、尖閣諸島をめぐる日中関係についても意見交換しました。野田総理はここでも「大局的な観点から対応したい」と述べたということですが、両首脳の表情は固いままで、韓国と中国の首脳が抱き合った様子と比べると、その違いが際立ちました。

 共に成長を目指し経済協力について話し合う場が関係改善の第1歩になったのかどうか、日本は引き続き、知恵と努力と忍耐を強いられることになります。(09日17:25)

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