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君民一体こそが日本固有の国体…大阪「正論」懇話会 旧皇族出身の竹田恒泰氏講演要旨
2012.9.6 19:32
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竹田恒泰氏の「正論懇話会」講演要旨は次の通り。
大学院の授業では、1年かけて憲法第1条だけを教えている。「天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって…」という、読めば5~10秒ほどの短い条文だが、第1条というのはどの国の憲法でも、国家や民族にとって最も重要な基本原理が書かれているからだ。
その第1条の意味を正確に理解するには、古事記や日本書紀(記紀)を読む必要がある。私の授業では、1年の3分の1は記紀、次の3分の1は初代・神武天皇以来の皇統の歴史、最後に憲法の条文解釈について教えている。
憲法の根拠は記紀にあるといえる。大日本帝国憲法が発布された明治22年以前、日本に成文憲法はなかったが、天皇がいかなる経緯で誕生し継承されたかということを記したのが記紀であり、不文憲法として存在した。このことは大日本帝国憲法で初めて明文化され、「大日本帝国は万世一系の天皇これを統治す」と第1条で記した。日本とは何かを集約しているのがこの一文。
憲法を起草した井上毅(こわし)は、形式は西洋を参考にしたが、中身は日本固有のものでなくてはならないと考え、記紀を隅々まで読み込んだ。第1条の「天皇統治」とは、権力で押さえつけようというものではなく、天皇が存在することによって国民の心がおのずとひとつにまとまって束ねられるという意味。
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