今日は岡下さんからの切実な質問で
諦めないのは良いが、1人で出来る具体的な妥協なき機能回復はないのか?
との事で
よく考えてみると、具体的にはあまり提示していなかったので 書いてみます
ただ、その前に
以前ブログでも書いてますが、妥協なき機能回復は、僕とのリハビリがあってこそ威力を発揮するものという事
ではありますが
僕が診ている患者さんは2、3年を過ぎたところからは、ほとんど手をかけず、リハビリ室に来ては、自主訓練の疑問などを話し合い、また帰って、自主訓練する。国の制度上、週2の訓練しかないために、どうしても自主訓練になってしまいます
つまり、妥協なき自主訓練は、僕のリハビリの理念をリハビリをする中で、自らが理解していってこそ、効果を発揮するものなんですね
そりゃこれだけ複雑な身体、精神機能ですから
皆さん安易に筋トレやらなんやら、ネットだけでやりとりしたセラピストなんかに教えてもらってますけど、それ、本当に大丈夫ですか?
自主ですから、普通に考えたら分かると思いますが、セラピストと2人でやる訓練より難易度高いのは分かりますよね?なんせ、専門家が見てないんですから
素人が勝手に機械をガチャガチャ扱うようなもんですからね
だから、僕が今まで安易に自主訓練を提示しなかったわけです
前置き長くなりましたが
ですので、僕がネット上で提示する自主訓練は、
このブログを最初からしっかり読んでくれた方限定です
その方達なら自主トレが効果を示すと思います
ただ、読んでもダメですよ
しっかり理解して読んでくれた方ならです
僕も、それを前提に自主訓練を提示しますんで
ご了承ください
では、それを大前提として1つ提示してみます
楽な姿勢を取り、麻痺側上肢を机の上、またはベッドの上に置き、その形を閉眼にて確認する
という訓練です
具体的に説明します
楽な姿勢とは、視覚にて確認が出来る姿勢なら何でも良いです
椅子でもソファーでも
そして、前に机を置き、前に腕を置き、閉眼で形を考えるだけでなく
例えば、ベッドの上に腕を横向きに置き、自分は床に座り
前に置いた時とは違う形での腕の位置などを確認する
要は、様々なところに
様々な形にして
その位置、形を認識する訓練です
細かく言うと
その時の形を、全ての関節について考えていく
指一本一本
手首、肘、肩
動く関節全てです
もちろん手首を返す、動きも忘れずに
これをやってみてください
毎日最低2パターン以上の姿勢で、やってみてください
ダメなのは、ただ、漠然と感じ、見て、はい終わり~
じゃ、全く意味はないですからね
指の一本一本を、関節がどれくらい曲がってるかとか
その時の皮膚の伸び具合、縮み具合はどうか
ここを意味付けながらやってください
他でもなく身体感覚が
身体イメージを形成してますんで
そして、その身体イメージの完成が、動きの発現ですから
あと、なるべく筋肉の緊張を取った状態でやってほしいので、風呂上がり、浴槽にしっかり浸かり、身体がリラックス出来た状態でやってください
また家族の方に、緊張の高い部分にマッサージやストレッチをしてもらえればなお良いです
さらに、机と言っても、そこにバスタオルなんかを何重も重ねて、腕を置いた時にリラックス出来るような状態を作り出してください
普通の板系の机だと、緊張が上がる可能性がありますから
ですから、体幹もなるべく安静に出来るソファーなんかが良いかも
ベッドなんかに寄りかかり安静を保っても良いです
とりあえず、ここまでで、何か質問等ありましたら
コメントください
この自主訓練はまだまだ奥深いですから
あとは、質問から広げていきます