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抗争15年…ついに決着 天王寺動物園のアジアゾウ ニューリーダー誕生
だが、平成に入って体格もほぼ同等となり、少しずつ反撃態勢に。にらみつけたり、後ろをつけ回したりするなど嫌がらせを続け、春子が従えてきた別のゾウが10年ほど前に亡くなって2頭だけになると、争いはさらに激しくなった。
動物園によると、2頭は互いに出血するまで鼻や足をこすりつけ合ったり、ふんを投げ合うなど覇権争いはエスカレートしていった。
ところが、半年ほど前から次第に争いが少なくなり、今では週に1回あるかどうか。闘争が沈静化したことについて、飼育担当主任の西田俊広さん(49)は「春子の目が見えにくくなっていることや、老化が大きな原因」と指摘。「悔しいながらも、リーダーの座を博子に譲ったのではないか」とみている。
ゾウの寿命は60歳程度とされ、春子は人間でいうと超高齢のおばあちゃん。西田さんは「今後はもう以前のような闘争は起こらないだろう」とし、「2頭のゾウの気持ちをくみ、春子がつらい思いをしないよう接していきたい」と話している。
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