新技術・新製品
高専機構、国立高専に学科再編の検討を指示−技術高度化に対応
掲載日 2012年08月29日
国立高等専門学校機構(高専機構)は統括する全国51の国立高専に対し、技術の融合や高度化に対応した学科再編の検討を指示した。「電気・電子」「機械」「化学」などモノづくりの伝統的な縦割り学科構成を見直し、これらを統合したうえでコース制をとるよう促す。これにより環境・エネルギーや食品、農工連携などグリーン・ライフイノベーションの教育研究を推進する。2013年度に函館(北海道)、小山(栃木県)の両高専で再編を実施するほか、全国立高専が13年度末までに方向性を決める。
高専機構は04年度に全国の国立高専を統合した独立行政法人として発足した。12年度は高専制度発足50周年にあたり、実践的技術者育成で社会から高評価を受けてきた自負がある。ただ、多くは高度成長期のモノづくりに合わせた学科区分のままで、複雑化する社会への対応は遅れている。
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