見:武雄市図書館の指定管理者にCCC 公立館の課題浮き彫り−−来春スタート /佐賀
毎日新聞 2012年09月06日 地方版
実は公立図書館でもレコメンド機能を導入している館はある。09年に導入した千葉県成田市立図書館の場合、ネットを通じて登録するとパソコン上にお勧めの図書が表示される仕組み。登録者数は一昨年度末時点で1300余人と多くない。
米田渉司書は「ネット書店・アマゾンのようなレコメンド機能のためには、膨大な利用者の履歴を相互に活用しないと、絞り込みに使うデータが少なすぎて実用性が低い。まだ発展途上」と話す。
■開館時間の延長
樋渡市長は、CCCに運営を委託することで年中無休、午前9時から午後9時までの開館という構想が可能になると強調する。
だが、直営でも山口県萩市立萩図書館の休日は蔵書点検などに使う年3日のみ。開館時間も午前9時〜午後9時を実現している。
同館によると、運営はNPO萩みんなの図書館との協働。午後7時以降は窓口業務をやめて自動貸出機の利用のみにして業務を縮小するなどの工夫をしながら運営している。
昨年3月から実施し、おおむね好評という。担当者は「経費的には指定管理の方が節約になるかもしれないが、職員や市民を育てながら質を上げることを主眼にした」と話す。
■問われる図書館像