'12/9/10
パンの八天堂、臨空団地進出
パン製造の八天堂(三原市)はこのほど、広島空港(同)に隣接する広島臨空産業団地への新工場建設で、協定書を広島県、三原市と交わした。人気商品の「くりーむパン」を東京に空輸するのに便利で、新工場を拠点に3年後のアジア進出も視野に入れる。
県庁での交換式後、森光孝雅社長は「商品の7割が空輸。利便性が決め手になった。3年後には中国や台湾など海外に進出したい」と話し、同空港の国際線で出張しやすい点もメリットに挙げた。五藤康之市長は「新たな雇用も生まれ、ありがたい」と話した。
同社は県から工場用地3200平方メートルを5575万円で購入。新工場は鉄筋2階建て延べ約千平方メートルで12月に着工し、来年3月に三原市内の現工場から生産機能を移す。総事業費は2億6千万円。95人が働き、うち20人を新規に雇う。1日3万6千個の生産能力を、3〜5年後に同6万個まで引き上げる。
県は一帯の6・7ヘクタールを1995年、約30億円かけて造成。航空や物流関係のオフィス誘致を目指したが、進出企業はゼロだった。
【写真説明】八天堂が広島臨空産業団地に建設する新工場の完成イメージ