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'12/9/10

ビッグアーチの照明を明るく



 広島市は、サッカーJ1サンフレッチェ広島の本拠地、広島ビッグアーチ(安佐南区)の照明設備の補修に乗り出す。ピッチ上の明るさがJリーグの基準を満たさなくなったため。照明のランプ全体の約2割をより明るい種類に交換し、照射角度を調整する。

 照明設備のランプは計624個。メーンスタンドの屋根部分に282個があり、バックスタンド側に171個のランプを備えた照明塔が2基ある。市はホームゲーム最終戦後の11月下旬以降、計130個をより明るいタイプに交換する。

 Jリーグは規約で、ピッチのどの位置でも1500ルクス以上の照度を確保し、明るさを均一にするよう定める。

 市は2006年度、1992年のビッグアーチ完成後、初めて本格的に照明を補修。ランプ624個のほぼ全てを交換した。その後も照射角度を変えて明るさを維持する工夫をしてきたが、バックスタンド側を中心に基準を満たさない場所が出てきた。

 Jリーグは13年、クラブ経営を厳しく審査する「クラブライセンス制度」を導入。サンフレがライセンスを取得するには規約に定める施設基準を満たすことが前提となる。このため、サンフレが市に改善を求めていた。

 13日開会の市議会定例会に提案する12年度一般会計補正予算案に補修費3200万円を盛り込む。市緑政課は「国際大会の誘致も見据えたい」としている。

【写真説明】広島市がランプを交換する広島ビッグアーチの照明塔




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