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仏富豪がベルギー国籍申請
9月9日 8時28分

仏富豪がベルギー国籍申請
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財政の建て直しが課題となっているフランスのオランド政権が、富裕層により高い税金を課す方針を示すなか、フランス一の富豪とされる実業家が隣国ベルギーの国籍を申請したことが明らかになり、富裕層により重い負担を求める政策の是非を巡る議論が一段と高まりそうです。

左派の社会党から就任したフランスのオランド大統領は、財政の建て直しに向け富裕層や大企業により大きな負担を求めるとして、年収100万ユーロ(日本円でおよそ1億円)を超える富裕層の個人所得については、税率を現在の40%余りから75%に大幅に引き上げる方針を示しています。
こうしたなか、8日付けのベルギーの新聞は、ルイ・ヴィトンなどの高級ブランドを傘下に持つ企業の経営者でフランス一の富豪とされるベルナール・アルノー氏が、ベルギー国籍を申請したことを明らかにし、税制上の理由で国籍を申請したのではないかとの見方を伝えています。
この報道について、アルノー氏はベルギー国籍を申請したことは認めたものの、フランスの国籍も維持し納税する居住地はフランスのままだと説明し、あくまでも仕事上の理由だとしています。
ただ、右派の野党は、富裕層や大企業に負担を強いれば経済の活力を損なうとの批判を改めて強めており、オランド政権の政策の是非を巡る議論が一段と高まりそうです。

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