園舎に掲げられた「ありがとう」の垂れ幕を取り外す前に、「18年間ありがとう」と頭を下げる先生たち=9日、宮城県石巻市、日吉健吾撮影 |
園舎に掲げられた「ありがとう」の垂れ幕を取り外す前に、「18年間ありがとう」と頭を下げる先生たち=9日、宮城県石巻市、日吉健吾撮影 |
東日本大震災の津波にのまれたものの、園児、職員ら24人が屋根の上に避難して助かった、宮城県石巻市の石巻みづほ第二幼稚園の園舎が取り壊されることになった。9日、1年以上、正面に掲げていた「ありがとう 前へ」の垂れ幕を取り外した。
夕方、集まった6人の先生たちは園舎に一礼し、「18年間、お疲れ様でした」。手すりに結んだ垂れ幕のひもをはずした。
シーツとふとんカバーを縫い合わせ、虹とひまわりの絵が描かれている。震災の4カ月後、支援の人々と、子どもたちを守った園舎に感謝を込めて、先生たちがつくった。