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左側 サン興産業製のEM・1
右側 EM研究所製のEM・1

EMとは

 現代用語として、すでに新聞記事などでも使われているEMとは、有用微生物群の英語名、Effectiv Microorganisms(エフェクティブ・マイクロオーガニズムス)の頭文字から取って付けられた造語で、すべて安全で有用な微生物を80余種共生させた液状の微生物資材です。(ボトル詰め、園芸用品店等で入手可能)
 このEMの活用とは、土中や水中の微生物相を生き物にとって好ましい状態へと、環境そのものを変える事を意味し、一次産業では安全・健康のおいしい食物を作るという成果 を上げています。さらに、微生物の持つ抗酸化の力を活用した技術として、工業、医療、建築、エネルギーなど様々な分野からも注目を集めているのです。
※国内で販売されているEMには、サイオンEM1号(沖縄県: サン興産業)とEM-1(静岡県: EM研究所)があります。

なぜ今、EMなのか
 現在地球上には、様々な環境問題があります。温暖化現象、熱帯雨林破壊、砂漠化、オゾン層破壊、等々。その中でも、食糧生産とゴミ処理に関する問題は深刻です。これらを解決出来なければ、人類の衰退は確実でしょう。
 しかし、そのような状況になっても微生物だけは生き残っていくと考えられています。それは、微生物が地球上に一番最初に誕生して以来、恐竜が滅亡してしまったような幾多の壊滅的な危機にも耐えて、今なお生き続けていることが証明しています。この微生物の生命力に我々はもっともっと注目するべきでしょう。かれらの力を上手に借りる事ができれば、食糧を十分確保したり、ゴミを確実に処理する事も可能になるのです。
 微生物には1万以上もの種類があり、人間が生きていくうえで、役に立つものとそうでないものがいます。EMはその中で役に立つものだけを80種類以上集めたもので、彼らに力を合わせて働いてもらう環境作りがEM技術です。
 通常、微生物資材は単一種類で使われるのが普通でしたが、1982年に琉球大学農学部の比嘉照夫教授が発見したのは、条件を整えれば微生物は安定した状態で共生できるという事実です。これを元に、様々な微生物を組み合わせた資材として確立に成功しました。その後もいろいろな改良が加えられ、今日では誰でも手軽にホームセンターなどの園芸コーナーでEMを入手することができるようになりました。
 外見は、ボトル詰め(200cc、500cc、1リットル)または20リットルの容器に入った茶色か黒色のさらさらの液体状です。また他に、使用する方法に合わせて、粉末のEMとも言えるEMボカシや、セラミックス状のEM資材も選択する事ができます。
 このEMは当初、農業用に開発されましたが、今日ではあらゆる分野に応用されています。それは、EMが非常に坑酸化力に優れているため、様々な有機物を腐敗させずに資源として活用できるからです。そして、これらを総称してEM技術と呼んでいるのです。
 もちろん一般の人でも簡単にEMを使用することができ、そのことが直接環境を良くするボランティアにつながります。


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