分野毎のEM活用方法
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ゴミ処理
◆家庭の場合
家庭から出される生ゴミは、新鮮なうちにEM処理を施し有用発酵させることで、きわめて有効な肥料とすることができます。日本国内では専用のバケツが販売されているので、説明書の通りに生ゴミとEMボカシを入れて密閉すればEM生ゴミ処理を簡単に行うことができます。専用バケツが無い(存在しない場合でも、EMまたはEMボカシを多めにまぶして、土を掘って埋めたり、子供用のバスタブやコンポスターなどを容器に使っても生ゴミ処理は可能です。
利用にあたっては、できるだけ空気に触れないような環境を作ること、ゴミが新鮮な内に処理すること、生ゴミは特に水分の含有量が多い(90パーセント以上と言われている)ので水分をしっかり切ること、滲み出た水分を処理する方法を考えることなどがポイントです。
また、野菜類では特に問題はありませんが、魚や肉などは非常に腐敗しやすく、臭いが出ることが多いため、加えるEMボカシの量を多くすることが必要です。
◆大規模ゴミ処理の場合
焼却ではなく野積みでゴミが処理されている場合、ゴミを積み上げながらEMをスプレーすると臭気やハエなどの防止をすることができます。産業廃棄物なども、有機物ならば生ゴミ同様の処理が可能となります。
通常はEMと糖蜜を混合し、臭気の程度に合わせて10〜100倍に希釈して散布します。水分量はゴミが加湿にならない程度に調整します。
大量にゴミを積み上げた場合、中心部は発酵が進みにくく、表面は比較的早く発酵するため、堆肥などに利用する場合は表面から剥いで使用します。
EMは、特別な施設や機械を必要とせずにゴミの減量や環境改善ができるため、行政と結びついて、システムとしてEM活用が行なわれている自治体も多く見られます。モデルケースとして、岡山県船穂町、岐阜県可児市や埼玉県和光市などが有名です。こうしてEM処理された生ゴミは農家が引き取り、有機野菜として市民に還元され、リサイクルの輪が完成しています。
埋め立てによるゴミ処分場でも、EMによる悪臭の低減や分解による体積の減少などの効果が顕著であるために、タイやインドネシアでも取り入れられています。また、韓国においても、市民15万世帯がEMによる生ゴミ処理に協力している釜山市の例が見られるなど、生ゴミ処理に関して、EMは具体的な解決法の一つとして世界的に認知され始めています。
さらに、焼却処分の際に発生する諸問題に関しても、現在EM・Zによる低温完全燃焼の研究が進められています。
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