分野毎のEM活用方法


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環境問題

◆環境問題の現状

 現在、都市の河川の汚れの7割は家庭からの雑排水が原因と言われ、農村地帯でも化学肥料や農薬が河川の生態系を破壊しています。またゴミ処理場のダイオキシンの問題など、公共施設からの環境汚染は指摘されることはあっても、対策は行われずにいたのが現実でした。
 EMの活用により、家庭では米のとぎ汁EM発酵液を作って洗濯や入浴に使ったり、下水に流すことができます。農村地帯ではEMを活用し、無農薬・無化学肥料の営農を行うことができます。こうしたEM活動によって、ホタルや魚が帰って来たり、河川や池がきれいになったという報告が各地から寄せられています。
 EMの最大の利点は、汚染をエネルギーとして活用し、環境を浄化することができるということです。各分野で積極的にEMを利用することにより、汚染の排出を防止できるため、循環型のリサイクル社会の構築が可能となります。現在、市町村あるいは国単位でEM使用の宣言が採択され、EMモデル地域作りが始まっています。
その他にも、海岸でのテトラポットから浸出するアルカリの害、自動車の排気ガス、工場の煤煙、ダイオキシン、土中の汚染物質や残留放射能など、解決の難しいさまざまな問題についても、EM技術で解決できる糸口が見えており、今後の環境問題においてEMはますます重要な役割を求められることになります。
 なお、通常の場合、土壌は微生物と植物によってだんだんと豊かになっていきます。ある特殊な環境で生き残っている植物があるとすれば、そこの気候と土壌微生物、その植物しか生き残れない特殊な条件であると考えられます。ですからEMが砂漠などの特殊環境の貴重種に影響を与える恐れは少ないと考えられます。

◆ダイオキシンをEMでクリア

 ダイオキシン類は、塩化ビニールなどから熱によって塩素が遊離し炭素化合物と結合して生成されますが、特に焼却炉内が500度〜700度の時に発生が多いとされています。
 EMによるダイオキシン抑制法では、EM・ZとEM・Zセラミックス処理及び散布することにより、含有するミネラル(金属)と塩素が強く反応し、毒性のない単純な塩(えん)となることで、ダイオキシンの生成を抑制することがわかっており、第45回応用物理学会(1998年3月)で発表されました。この研究は現在も進められています。

 また、またEMの活用はこれだけではありません。家庭からでる生ごみはダイオキシンの原因となる塩素を含むごみも多く、さらに焼却炉の燃焼効率を下げる原因になる多量の水分を含んでいることで、結果的にダイオキシンの発生を助長していると言われています。しかし、これら家庭から出る生ゴミをEMで処理し家庭菜園等で活用することで、有機ごみの減量やリサイクルだけでなく、間接的にダイオキシンを抑制することが可能になります。

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