'12/9/9
広電廿日市駅解体でイベント
広島電鉄の広電廿日市駅(廿日市市)で8日、移設のため解体される木造駅舎のさよならイベントがあった。大正時代に建てられ、広電の電車の駅・電停で唯一残る木造駅舎。多くの鉄道ファンや家族連れが訪れた。
現在は無人駅だが、この日は出札窓口や改札口が「復活」した。主催した住民グループが記念切符千枚を無料配布。広電の協力で切符にはさみを入れるサービスには長い行列ができた。
同駅は1924(大正13)年に廿日市町駅として開業。市の駅前整備事業などに伴い、広電は10月以降に駅舎を解体し、新たなホームを約50メートル東側に移す予定。約40年前から利用してきた同市の小田千秋さん(76)は「寂しいが、昔のにぎわいを思い出せてよかった」と懐かしんだ。
【写真説明】乗務員(手前右)に手伝ってもらい、記念切符にはさみを入れる子ども