2008年11月30日
俺、悪行双麻が前回の答え合わせをするぜ。
俺、悪行双麻が前回の答え合わせをするぜ。Ｘはケガをさせるつもりで撃った。Ｙは殺すつもりで撃った。
その結果、どちらか分からないが、どっちかの銃弾がＡに当たり、結果Ａは死んだ。
ＸとＹはどんな罪に問われるか…？
解答を見る前に、一度前回の問題をおさらいしておくのがいいだろう。
解答は下記をクリックしてくれ。
ＸとＹは共謀しているから共犯だ。
どちらかの行為で死という結果が出たのだから、
その死に対する犯罪が両者に成立する。
つまりこの事件で、どちらかが無罪という結論はありえない。
問題は、成立する犯罪が何か、と言うことだ。
殺人罪の成立には殺意（殺人の故意）を必要とする。
よって殺意を持って発砲したＹに、殺人罪が成立するのは当然だ。
問題は、殺意がなかったＸに、どんな罪が成立するかだが……
Ｘは痛めつけてやろうという意思、すなわち傷害の故意で拳銃を撃った以上、傷害致死罪にしか問えないように見えるよな。
しかし、本当にＸに、殺意がなかったと言えるかい？
人に拳銃を向けておいて、しかも発砲しておきながら
「殺すつもりはなかった」ってのは普通は通らない理屈だ。
人に銃口を向けるだけでも、十分に人の死という結果が発生しうるわけさ。
積極的にＡが死ぬことを望んではいなかったかもしれない。
だが、Ａが死んでも構わないという心理状態にあったのは間違いない。
ちょっと難しい言葉だが、
この心理状態を未必の故意（みひつのこい）という。
明確な殺意はないが、
自分の行為で相手が死んだとしてもしょうがないな、
なんて考えることさ。
この未必の故意で人を死なせてしまったら、
通常の殺人の故意（殺意）があったものとして裁かれる。
要するに殺人の故意も、
殺人の未必の故意も、
ほぼ同じってことだな。
よって、解答としては� ■悗癸戮盪�人罪が正解だ。
「こんなことやったらアイツ死ぬかもしれないけど、まあいいか」
と考えて行動したら、殺人罪に問われるかもしれないんだぜ。
覚えておくといい。
悪行 双麻
どちらかの行為で死という結果が出たのだから、
その死に対する犯罪が両者に成立する。
つまりこの事件で、どちらかが無罪という結論はありえない。
問題は、成立する犯罪が何か、と言うことだ。
殺人罪の成立には殺意（殺人の故意）を必要とする。
よって殺意を持って発砲したＹに、殺人罪が成立するのは当然だ。
問題は、殺意がなかったＸに、どんな罪が成立するかだが……
Ｘは痛めつけてやろうという意思、すなわち傷害の故意で拳銃を撃った以上、傷害致死罪にしか問えないように見えるよな。
しかし、本当にＸに、殺意がなかったと言えるかい？
人に拳銃を向けておいて、しかも発砲しておきながら
「殺すつもりはなかった」ってのは普通は通らない理屈だ。
人に銃口を向けるだけでも、十分に人の死という結果が発生しうるわけさ。
積極的にＡが死ぬことを望んではいなかったかもしれない。
だが、Ａが死んでも構わないという心理状態にあったのは間違いない。
ちょっと難しい言葉だが、
この心理状態を未必の故意（みひつのこい）という。
明確な殺意はないが、
自分の行為で相手が死んだとしてもしょうがないな、
なんて考えることさ。
この未必の故意で人を死なせてしまったら、
通常の殺人の故意（殺意）があったものとして裁かれる。
要するに殺人の故意も、
殺人の未必の故意も、
ほぼ同じってことだな。
よって、解答としては� ■悗癸戮盪�人罪が正解だ。
「こんなことやったらアイツ死ぬかもしれないけど、まあいいか」
と考えて行動したら、殺人罪に問われるかもしれないんだぜ。
覚えておくといい。
悪行 双麻