恒例の舞台裏シリーズ。
今回はHAIRMODEです。
先日、撮影した企画が発売になったのでバックヤードを公開。
今回の企画は題して、
『ヘアデザインと時代を解く』
ということで60年代から00年代までの時代背景を意識しつつ
ヘアデザインに落とし込む。という企画です。
そして、僕は90年代~00年代。
つまり自分が生きてきた時代を改めてヘアデザインで表現させて頂きました。
ということで、バックヤードスタート。
今回のモデルは元気なティーンのモデルさんです。
まずはブリーチしまして。
ブリーチでペールトーンにした後はカット!
さらにカラー!
かなり攻めた色を入れております!!
そして、もう1人も仕込み開始!
カット!カット!
こちらもブリーチ!!
ブリーチ後こちらも負けじとマニアックなカラーリング!
すんごい色になりましたね!
さらにカット!!
てことで、本番当日!
僕とアシスタントとモデルさんの4人で並ぶと目立つ!
目立つ!!
目立つ!!!
さて、スタジオ到着後スタイリストさんと衣装セレクト。
こんな感じの衣装もいいですね。
二人とも似合ってますね。
でも、このシンプルな感じもいいですね。
いや!この衣装に決めた!!
オレンジの鮮やかな発色に惹かれました!
こちらはブルーとグリーンのマッチングが素敵!
衣装も決まったところで、いざ!撮影開始!!
入念なテストシューティングをしつつ、
本番!!
そして、細かい手直しを。。
そして、、、
出来た作品はこちら!!!
二人ともカラーリングの発色が狙い通り!!
上の作品はアザーカットでしたが、
本作品はこちら。
まずはシンプルに引きの写真。
これだけでもヘアとファッションのバランスは好きな感じです。
ここからさらに!
フォトグラファーさんがレタッチを加え、、、。
ドーーーーン!!
かなりファッションかつ面白いアプローチの写真になりました!
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というわけで、
今回の企画は
『ヘアデザインと時代を解く』
『90s〜00s』
というテーマでしたが、
すばり僕が表現したかったことは、
『攻めるストリートモード』
です。
僕は90年代から00年代にかけての時代背景を
一言でイメージするのは非常に難解だと思っていて
特にその年代を過ごした年齢や環境によってその背景を受け取り方は人それぞれだと思うんです。
その中で、自分自身がその年代を表現するにあたり一番大事なことは
『一番多感な時期に一番刺激を受けた物事をダイレクトに表現する』
だと思いました。
とすると、具体的なテーマは
『自己主張の強い過大表現』
にしました。
僕が10代真っ只中で一番刺激を受けたのは
その頃の
TOKYO的ドメスティックブームであったり
大人への排他的なカウンターカルチャーであったり
過敏な世紀末思想であったり
とにかく色々なものが交差するカオティックな時代においての
無駄なまでの自己表現にとても刺激を受けました。
そこを今回のヘアで表現したかった。
しかも、あくまで今の時代性も感じるような
上品さやクレバーさも表現したかった。
カラーリングやヘアのフォルムの足し引き、チョイスしたファッション、写真のレタッチで
そんな空気感が伝わってくれたらいいなと思います。
余談ですが今回の企画は60年代から色々な大御所デザイナーの方々が
それぞれ表現していたのですが、
その時に良くも悪くも若い世代のデザイナーは勢いあるなー。
なんて観た時に思ってもらいたいなというメッセージを込めています。
流し読みされないような、ページをめくる手を止めるような作品。
常々思っていますが、
今は若い奴らが出しゃばって世代交代をさせる時期です。
これを読んでる同世代やそれより下の世代の皆さんが
いち早く生意気になって実力で上の世代を掻き回す面白い時代にしたいですね!
僕も頑張ります!
そんなHAIRMODE8月号
ぜひご覧ください。