<2012年度 陰膳方式による放射性物質測定調査結果(2012年9月5日更新)>
コープふくしまでは組合員さんの協力を得て、陰膳方式により実際の食事に含まれる放射性物質測定を進めています。
<測定の進め方>
| 測定場所
| 日本生活協同組合連合会 商品検査センター |
| 測定機器
| ゲルマニウム半導体検出器 |
| 測定時間
| 1検体あたり測定時間は約50,000秒(約14時間) |
| 検出限界値
| 1ベクレル/kg |
| 測定方法
| 陰膳方式
↓
毎食家族人数より1人分余計に食事を作り、それを2日分(6食+おやつや飲料など含め)保存して検査センターに送り、検査センターにおいてミキサーで均一に混ぜ込んだものを検査試料として測定します。 |
<73世帯分の結果>
2012年度は、2011年度に実施した100家庭の調査に引き続き、6月〜8月に100家庭、10月〜12月に100家庭の調査を計画し測定を進めています。
7月30日に更新させていただきました38家庭分の結果に加え、その後35家庭分の結果が得られ、8月末日までに計73家庭分の実際の食事について測定結果が出ています。

【グラフ/PDF:73.4KB】
- ※カリウム40とは?
- ・通常の食材に含まれる天然の放射性物質です。
- ・成人男性の体内に平均4000ベクレルくらいあるといわれています。
<今回報告結果の特徴>
| (1) |
実際の食材の産地傾向 |
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調査にご協力いただいた73家庭中9割以上のご家庭で福島県産の食材をご使用されていました。食品店で購入された食材、自家栽培の食材などさまざまです。 |
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| (2) |
測定結果値の概要 |
| a) |
73家庭中、1キログラムあたり1ベクレル以上のセシウムが検出されたのは1家庭ありました。(他の72家庭は放射性セシウムが含まれていたとしても1キログラム当たり1ベクレル未満であることを示しています)
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| b) |
放射性セシウムを検出した家庭の食事に含まれるセシウム137とセシウム134の量は1キログラムあたりそれぞれ1.9ベクレルと1.3ベクレルでした。この量は、73家庭いずれでも検出されている放射性カリウム(カリウム40)の変動幅(1キログラム当たり13ベクレル〜48ベクレル)のほぼ11分の1程度でした。
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| c) |
放射性セシウムが検出された家庭で、仮に今回測定した食事と同じ食事を1年間続けた場合の放射性セシウムの実効線量(内部ひばく量)を計算すると、年間合計約0.037ミリシーベルトとなります。 |
<今後の測定の計画>
今回の調査は、福島県内100家庭を対象に行っており全ての結果が揃うのは9月末頃の予定です。また、2012年10月から12月までの期間を予定に更に100家庭の測定を計画しています。
【調査に参加された方からの声】
<NEW>
このような検査をまめにやる事によって、少しずつでも安心できるように自分自身がなりたいと思います。
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<NEW>
実際に食べているのを調べていただくのは、ここで生きている私たちにとって支えになってきます。
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<NEW>
他の家庭の具体的な食材の産地も知りたいです。福島産は安全だということが数字で分かれば少しずつ食卓に取り入れられると思います。
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<NEW>
季節によって食べるものも違うので、継続して調査する事で安心できる。
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<NEW>
いろんな情報があふれていて何を信じてよいのかわからない。でも、福島ほど放射性物質の検査をしっかりやっている所はないとおもうので、最近は食品も県産の物を買っています。
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<NEW>
たくさんの情報の中で何が本当か見極めることが大変なことでしたが、最近やっと落ち着いて判断できるようになりました。福島産のものでも、ちゃんと検査されている食品なら大丈夫だということを目で確認したいと思ったので、今回の調査はわたしにとっても重要な調査です。
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| 事故後食材選びから調理方法にいたるまで”これで大丈夫なのか?”と悩み続けています。この調査は数値として確認できるため値によって安心につながると思います。このような検査体制が自治体に出来ればよいと思います。検査の件数が多くなればそれだけ数値は確実なものとして、福島で暮す人達の参考となり、安心につながっていくと思います。モニタリングは今後も継続し、その都度発表していただくことを期待します。 |
子供たちには放射性物質を避けて生活をしたいと考えています。周りのお母さんたちも同じで、◯◯産はいいとか悪いとかの話になることが多いけど、結局どれが正しいのかわからず、悩んでいました。この検査は2回目で前回は出なかったので、スーパーなどでの買い物の仕方がかわりました。前回までは福島産を避けていましたが、今は、福島産も買うようになりました。検査で出ていないことをもっとたくさんの人が知る機会があればと思いました。
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