せんごくっ‼ 第四話 お隣さんは犬千代さん⁉
美濃から戻り、現在は尾張の拠点、清洲城。
そして、長屋…俺が今日から住むことになる長屋へと案内されている。
先導は犬千代。
「悪いな、犬千代。付き合わせちゃって。ここら辺、あんまり良くわからなくて…」
「…私は、響のお隣さん」
「へー…って、ええっ⁉俺の隣に犬千代が住んでんの⁉」
「…?どうして驚くの?」
「いや、別に…///」
「顔、赤い。熱?」
「大丈夫だ…ありがとな、犬千代」
俺が犬千代の頭を撫でると、
「むきゅっ⁉」
変な声を上げて赤面した。
「うおおっ⁉大丈夫か⁉」
ふらふらした犬千代を支えて、抱きかかえる。
「…~っ⁉はふぅ…」
「なあ、犬千代、次はどこだ?」
「…そこ、右」
ほう、そうか。案外下町情緒あふれる感じだな。
『犬千代ちゃん‼婿さんかい?』
「ちっ!違うっ‼」
「そこまで否定する…?ううぅ…」
「うああ?ごめん、犬千代?」
俺は犬千代を抱えて走り抜けた。
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奇跡的に、長屋に到着し、そこに俺の名前が掲げられた部屋があったので、そこに犬千代を寝かせる。
そして、部屋の外に生えているヨモギを摘み取り、うこぎ長屋のうこぎも摘み取る。
部屋に戻った俺は、火を起こし、水を汲み、お湯を沸かし、ヨモギで薬を作る。そのあとうこぎを茹で、市場のおっさんに貰った塩で味付け。
準備が出来た所で、犬千代を起こす。
「犬千代、大丈夫か?」
「…ん…?ここ、どこ?」
「うこぎ長屋の俺の部屋だよ。ヨモギの軟膏と、うこぎの塩茹でがあるから、一緒に食べよう?」
「…うん。ありがと…///ごめんね?」
「いや、大丈夫。寝てる時に気づいたけど、体、傷だらけじゃないか。薬塗るから、上を脱いでくれ」
「ふぇっ⁉ぬ、脱ぐ⁉」
「ああ、お前の為だし…」
「…///。わ、わかった」
犬千代は、渋々と言った様子で服を脱ぐ。
「痛くないのか?」
「…痛い。でも、戦わなきゃ」
「そっか。なら、犬千代が戦わなくても良いように、俺がもっと頑張らないとな」
「あ…うん///」
晒しまで外した犬千代の体に薬を塗っていく。
「っ…」
「痛いか?ちょっと我慢してくれ」
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「よし、いいぞ」
「ありがと…」
「ほら、飯」
「え?ご飯、どうしたの?」
「市場のおっさんがくれた」
「そう」
「じゃ、」
「「いただきます」」
その後、響の膝枕で寝てしまった犬千代と一夜を過ごす響であったが…。
>>>>>GO TO THE NEXT‼>>>>>
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