アルコール依存症ダンナと共依存妻よ

引っ越してからもダンナの飲酒はひどいものでした。
でも今度はひどくなれば二階に上がってしまうことができるようになりました。
家の中で逃げることができやすくなったのです。
それにどういうわけなのか、怒鳴ったり、いやみを言ったりは相変わらずでしたが、以前ほど暴力をふるわなくなってきました。
私はダンナと話をするのが怖くてしかたがありませんでした。
何か共通の楽しい話題を見つけたいと考えていました。
そうして柴犬の子犬をペットショップで見つけて連れて帰ってきてしまいました。
ダンナも私も犬が好きなのです。子犬が私達の架け橋になってくれたらなあと思ったのでした。
ダンナは大丈夫か〜、飼えるのか〜と言いながらもとってもうれしそうでした。
その日の夜はいい気分で酔って、いっしょに寝るといってききませんでした。
バスタオルをダンナの布団の枕の横に敷いたら子犬はちゃんとそこで寝ていました。
一番いやな金曜日の夜です。普段なら少し寝ては、起きて飲酒するダンナは子犬のために朝までおとなしく寝てくれたのです。
子犬はとてもおりこうさんで翌日にはちゃんとトイレシーツでオシッコをしてくれました。手のかからない子でした。
子犬が来てダンナの酒乱も直るかなあと期待してしまいました。