【香港共同】香港で「中国人としての愛国心」を育てようと9月から小学校に「道徳・国民教育」科目の導入が始まり、激しい反発を呼んでいることから、香港の梁振英行政長官は8日、記者会見を開き、事実上の導入撤回を発表した。香港メディアが伝えた。
9日に立法会(議会)選挙が行われることに配慮して撤回を決めたとみられる。
梁長官は会見で(1)導入するかどうかは学校が決めることができる(2)3年の導入期限というものは存在しない―と述べた。
国民教育への反発のきっかけは、香港政府から助成金を得ている親中国派の団体が作成した同科目を教えるための教師用の指針が明らかになったこと。