トップページ社会ニュース一覧ニセ医師が区民2300人を健康診断か
ニュース詳細

ニセ医師が区民2300人を健康診断か
9月8日 17時31分

ニセ医師が区民2300人を健康診断か

東京・板橋区の病院で、おととしから去年にかけて区民2300人余りを対象に行われた健康診断で医師免許を持たない男が診察を行っていた疑いのあることが分かり、病院は医師法違反などの疑いで警視庁に刑事告発する方針です。

問題の健康診断が行われたのは、東京・板橋区の民間病院、高島平中央総合病院です。
病院側の説明によりますと、健康診断は、おととし6月から去年11月にかけて実施され、区民2300人余りが受診しましたが、医師免許を持たない40代の男が問診のほか心電図やレントゲン検査の診断などを行った疑いがあるということです。
病院は、医師専門の人材会社から男を紹介され非常勤で雇用していましたが、ことし6月、男が講師を務めていた埼玉県の医療系の予備校から「医師免許を持っていない可能性がある」という連絡を受けました。
このため、病院が医師免許証の原本の提出を求めたところ応じなかったため、厚生労働省に確認した結果、関東地方に住む男性医師の名前を名乗っていたことが分かったということです。
病院には医師免許証のコピーや健康保険証が提出されていましたが、偽造されたもので、その後、男とは連絡がとれなくなったということです。
病院は、健康診断の報酬として合わせて300万円余りを支払っていました。
病院では、男の診察を受けた可能性のある人のうち、再検査が必要だと判断した100人余りについては電話などで受診を呼びかけるとともに、ほかの人も希望があれば再受診を受け付けることを知らせる文書を7日郵送しました。
また、男を医師法違反などの疑いで警視庁に告発する方針です。

[関連ニュース]
このページの先頭へ