(cache) 慰安婦の実態、沖縄から証言/浦崎さんら民間国際法廷に参加 - 琉球新報

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慰安婦の実態、沖縄から証言/浦崎さんら民間国際法廷に参加 2000年12月5日  Tweet

太平洋戦争中に多くのアジア人女性を「日本軍慰安婦」にした行為を戦争犯罪として裁く民間国際法廷「2000年女性国際戦犯法廷」が8日から12日まで、東京で開かれる。同法廷の起訴状には沖縄戦での「慰安婦」の実態も盛り込まれており、朝鮮人と沖縄女性が「慰安婦」として駆り出された事例が日米の公文書などを基に紹介されている。また、「現代の武力紛争と女性」と題する国際公聴会では、米兵から暴行を受けた沖縄の女性が証言する。同法廷には沖縄から起訴状作成の調査にかかわった浦崎成子・沖縄ウイメンズネット代表ら六人が参加し、世界から参加する女性団体らと情報を交換することにしている。

「現代の武力紛争と女性」米兵の女性暴行も

同法廷の準備を進めている「『戦争と女性への暴力』日本ネットワーク」(松井やより代表)によると、法廷は加害国を日本、被害国を韓国、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)など八カ国とし、国際実行委員会の各国が選んだ検事が作成した起訴状が証拠とともに法廷に提出される。原告らが証言し、加害国と被害国以外の専門家で構成する裁判官六人が国際法に基づいて判決を下す。民間法廷のため強制力はないが「法廷の全記録を歴史に残し、日本政府の責任を問い、再発を防ぐこと」(同ネットワーク)が目的だ。
法廷には八カ国から「慰安婦」にされた女性約80人を含め海外から500人以上が参加し、日本側の参加者を合わせると千人を超える。沖縄には昨年夏、韓国側調査員が訪問し、沖縄戦当時の朝鮮人「慰安婦」の実態調査を行った。また浦崎代表は朝鮮人と沖縄の女性の「慰安婦」の実態についてこれまでの調査を踏まえた報告「沖縄戦と軍『慰安婦』」を最近出版されたばかりの「『慰安婦』戦時性暴力の実態3」(緑風出版)に収録した。
浦崎代表は「私たちの調査では沖縄戦当時、沖縄には130カ所以上の慰安所が存在していた。また日本軍の『陣中日誌』や米軍の『沖縄より本国送還朝鮮女性乗船名簿』など日米の公文書で見る限り、少なくとも155人の朝鮮人女性が『慰安婦』とされた。沖縄の女性も『慰安婦』にされており、女性国際戦犯法廷を機にさらに調査を深めていきたい」と話している。

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