東京電力福島第1原発1号機の原子炉格納容器内で4月以降、窒素封入量やガス管理設備の排気流量を変更していないのに、核分裂反応で発生する希ガス「放射性クリプトン」と水素の濃度が時折、上昇する状態が続いている。東電は再臨界や爆発の恐れはないとしているが、原因を突き止めるための作業を始めた。
昨年3月に起きた原子炉建屋の水素爆発は、燃料集合体を覆う被覆管が水と反応して発生した水素が原因になった。クリプトンは再臨界を判断する指標の一つだ。格納容器内のこれまでの水素濃度は最高で0.5%程度で、可燃限界の4%には達していない。
東電は、原子炉格納容器下部の圧力抑制室内に、事故初期に発生した水素とクリプトンが残っていて、圧力の変化によって格納容器内に流れ込んでいるとみている。
東電はこのメカニズムを検証するため、圧力抑制室内に窒素を注入して水素とクリプトンを格納容器内に追い出し、濃度が上昇するかどうかを確認する。
東電は「異常がないかどうか確認しながら、段階的に窒素を入れていく」と説明。仮に圧力抑制室内の空間に水素が充満していて、これを窒素で追い出したとしても、格納容器内の濃度は1.5%以下で十分な余裕があるという。また、作業による外部へのセシウム放出があったとしても、ごくわずかな量とみている。〔共同〕
東京電力、原子炉格納容器、福島第1原発、水素濃度、放射性クリプトン
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