‘気’について
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‘気’の認識は ・ ・ ・ ・ ・ ・
現代科学からいうと、その大部分は謎に包まれていて認識も理解もされてないもの。全くばかげていると思う人もいます。 しかしそれを薄々と感じている人や心の中で納得する人も割と多いようです。 目に見えず触ることもできないものが何故それほど重要なのでしょうか? いま世界中で代替医療と呼ばれるものが盛んに行われています。 ‘気’を中心としたものも多くみられます。心を介したものです。心が納得しなければ身体も良い方向に向かないのです。 ‘気’は現在のところ代替医療のひとつです。 心と‘気’は深いかかわりがあります。‘気’をコントロールするのも、‘気’に左右されるのも心だからです。 |
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‘気’にはレベルがある ・ ・ ・ ・ ・ ・
実際の‘気’には質の面で高い低いがあります。 質の高い良質の‘気’は優れて尊いものです。人を癒し心身を守り助け高め清めます。 質の悪い‘気’は避けたいものです。人を傷つけ害をなします。 中国医学では病気の原因を成す質の悪い‘気’を『邪気』と呼び、治療の対象にします。邪気を清する方法はいくつかあり、邪気を遠ざけ排除します。 邪気に対抗する‘気’を『正気』と呼びます。私たちの体が本来持つ守りのための‘気’です。正気は身体を正常化させ、元の健康体に戻そうとします。正気が充実していると邪気の侵入を防ぐことができます。正気の存在は私たちが生きている証です。 正気は私たちの体の隅から隅まで縦横無尽に、経絡という‘気’の通り道を流れ、循環します。健康であれば正気は止まったり漂ったり溜まったりしません。常に経絡をスムーズに流れます。経絡はまた邪気の通り道でもあります。経絡の要所に『経穴(つぼ)』があります。 |
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二種類の‘気’が存在し争う ・ ・ ・ ・ ・ ・
‘気’を良質と悪質に分けたとき、私たちの体を取り巻くのは良質の‘気’であってもらいたいものですが、必ずしもそうとは限りません。むしろ邪気の付いてない人はないといっても過言ではなく、一つ二つの些細な邪気は必ずといっていいくらい付いているものです。 邪気はいろんな状況に乗じてわれわれのからだに入り込もうとします。風邪は寒さでからだの動きが悪くなり、正常な働きができず正気が十分に守れないときに、皮膚の隙間から入り込み経絡を冒します。風邪が冬に多い理由です。 正気は邪気を追い出しにかかります。そこで繰り広げられるのが『邪正相争』という争いです。正気と邪気の争いが激しければ激しいほど、言い換えれば正気が元気なほど争いの激しさは増し、高い発熱などが起こります。免疫力の強い証です。 |
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真に自分を守るには ・ ・ ・ ・ ・ ・
それは正気を充実させ、邪気を追い出すこと、あるいは守りを固めて邪気に侵入の隙間を与えないことに他なりません。 十分な栄養と休養は正気の充実になくてはならないものです。 問題は一旦侵入した邪気をどうするかです。正気が充実しても簡単には除去できない邪気も存在するからです。難病といわれるものがそれに当たります。 東洋医学は ・ ・ ・ ・ ・ ・ 東洋医学はこの‘気’の問題について古くから取り組んできました。しかし現代医学がまだまだ発展途上であるように、東洋医学もその途上にあります。 漢方薬、鍼灸、導引、気功 ・ ・ ・ ・ ・ ・ これらはみな‘気’の治療法です。今後また新しい治療法が出現するかもしれません。 21世紀は遺伝子などの先端医学とともに、古くて新しい‘気’の医学が求められる時代ではないかと思われます。 |
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