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人の魅力を活かせる仕事を |
大沢 こちらでは人材アウトソーシングを手がけていらっしゃると伺っております。合田社長はもともと独立を目指されていたのでしょうか?
合田 実は過去の私は将来的な目標や夢があったわけではなく、独立について考えたこともなかったんです。
大沢 そこから社長を目指された理由は何だったのでしょう?
合田 母の病をきっかけに、「親孝行ができる人になりたい」という願望が募り、派遣社員として働きだしました。しかし、そこで感じたのは職場での格差。正社員と派遣社員では待遇に差があり、派遣社員のままでは評価を得ることが難しいと思ったのです。
大沢 優れたノウハウを持っていても、それを十分に生かせないと。
合田 そうなんです。周りを見渡しても優秀な人材であるにもかかわらず、先が
ない。ならば私が、人の魅力を活かせる企業を立ち上げよう─、そう思ったことが独立に繋がっていったのです。「30歳までには必ず起業する」という目標を掲げ、20 代では様々な経験を積んできました。
大沢 その頃から人材アウトソーシングのお仕事を?
合田 いえ、最初は知り合いの方に声をかけられ、保険代理店の営業を経験しま
した。完全歩合制の会社でしたから、営業力が身につき、人脈も徐々に広がっていったのです。そこで様々な企業さんから声をかけてもらえるようになり、面白そうだと思ったのが人材派遣でした。
大沢 どこに魅力を感じたのでしょう?
合田 声をかけて頂いたのはクレジットカード会社で、主に新規会員加入促進の人材サービスを手がけていました。そこでは50 代の女性が私よりもはるかに良い成績を出していたんですよ。それを見て、「こういう人の能力を活かせる仕事がしたい」と感じたのです。しかしその
会社は私が入社した3 年後に倒産。それを機に独立を決意したんです。
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携帯端末販売キャンペーンでの様子。(株)ジーユースでは、人材サービスはもとより、販促業務(キャンペーン)の企画・立案・運営をクライアントのニーズに応じてアウトソーシングしている |
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常識から逸脱した人材派遣を展開 |
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大沢 そこからは順調に起業に至ったのですか?
合田 独立を決意したものの先立つものがなく─、個人的に交友のあった企業の社長に「会社を譲ってくれないか」と相談したんです。
大沢 それは随分と思い切りましたね。
合田 ええ(笑)。「絶対に損はさせないから任せてほしい」と言って、資本金ごと会社を譲って頂きました。
大沢 それは合田社長のお人柄もあってこそでしょうね。随分と波乱な起業だったようですが、実際に独立されていかがですか?
合田 店頭PR やセールスプロモーションのアウトソーシングを主に手がけているのですが、単なる人材派遣に留まらず、
クライアントのニーズに応え、経済効果の向上までを考慮したアウトソースをしています。営業に関しては人間的な魅力で信頼を得られるよう努め、セールスプロモーションを企画した企業の担当者の方にも実績となるような仕事を心がけて
います。特に、成果が出にくいような地域で実績を出すことができれば、担当者のメリットにもなります。実際、以前お付き合いした担当者の方には出世して頂けました。
大沢 クライアントとWin-Win の関係が築けるのですね。そうなれば長期的なお付き合いにも繋がっていきますね。
合田 まさにおっしゃる通り。長い目で見れば、最初は苦しくても、信頼を得るということが必要になると思います。ですから弊社は、必要以上に手がける範囲を広げることはありません。手がけられる域を超えていると感じれば、ご依頼を断ることも。一人ひとりが活躍できる場をつくり、着実に実績をあげていくことが大切だと思っています。
大沢 それも単に売り上げをあげるというのではなく、“人を活かしたい”という核となる想いがあるからこそでしょうね。スタッフの方とはどのようにお付き合いされているのでしょう?
合田 支えてもらっていますね。私の想いや意見はしっかりと伝えていますが、彼らには助けてもらっている部分がとても多く、私はあ意味、代表取り締まられ役かもしれません(笑)。
大沢 それも社長とスタッフの間に溝がない証拠でしょう(笑)。今後はどのような展開をお考えですか?
合田 現在の経営スタイルを崩すことなく、人の才能を開花させてあげられるような仕事を今後も続けていきたいですね。昨今、セールスプロモーション展開手法は定型化しつつあり、マニュアル重視になっているかと思います。しかし、本当に大切なのは人。対人間の仕事だからこそ人を大切に、常識から脱した事業展開をしていきたいと考えています。 |
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<GUEST COMMENT>
物腰がとても柔らかな合田社長。しかし、お話を伺っているなかでは、積極的にものごとを進める一面も見えました。そのバイタリティの源はきっと“人のために何かをする”という意識でしょう。私も1人の経営者。お互い不安を感じるこもあるかもしれませんが、それを乗り越え、事業を成功へと導いていきましょうね。(大沢 樹生) |
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