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他人IDで線量計 さらに3回9月8日 0時50分
東京電力福島第一原子力発電所で、6日、他人の作業者証で線量計を借りていたことが明らかになった50代のバスの運転手が、その後の調べで、先月、ほかに3回、同じ方法で線量計を借りていたことが分かり、東京電力の被ばく管理の甘さが改めて問われています。
福島第一原発で働く作業員の送り迎えを担当していた委託会社の50代のバスの運転手は、ことし7月、線量計を借りるのに必要な作業者証を自宅に忘れたため、他人の作業者証を使って線量計の貸し出しを受けていたことが6日、明らかになりました。
東京電力は、ほかに不適切なケースがなかったか、委託会社を通じて確認したところ、この運転手が先月にも、同じ方法で3回、線量計を借りていたことが分かったということです。
東京電力によりますと、この運転手は線量計を返すときに受け取った被ばく量を記録した紙を、会社に提出していることなどから、意図的に被ばく量を減らそうとしたのではないとみています。
東京電力では、線量計を貸し出す場所で、本人と作業者証の顔写真とを確認するルールになっていなかったことが問題だったとしていますが、被ばく量を測る重要な線量計の貸し出しが、少なくとも4回も他人の作業者証で行われていたことになり、東京電力の被ばく管理の甘さが改めて問われています。
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