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山形市 渇水で供給制限へ
9月5日 4時6分

東北地方では、先月からまとまった雨が降っておらず、山形市では4日、市内に水を供給するダムの渇水対策が話し合われて、生活や農業に支障が出ない形で供給する水量を制限することが決まりました。

気象台によりますと、東北地方の先月の降水量は平年の32%にとどまっています。
この影響で、山形市では市内に水を供給する「蔵王ダム」の渇水が深刻になっていて、4日、市や県の担当者、農業関係者などが集まって対策を検討する会議が開かれました。
「蔵王ダム」は山形市内の3万1700世帯に家庭用水を供給しているほか、農業用水としても利用されていますが、水位が平年より10メートルほど低くなっていて、このままダムの周辺にまとまった雨が降らなければ、過去最低の水位になるということです。
こうした状況を踏まえ、会議では家庭用水について、蔵王ダムから供給する水の量を制限し、その分を「寒河江ダム」や「最上川」から賄うことを決めました。
また、農業用水についても、稲作などに支障が出ない程度に量を制限し、コメの収穫が終わる今月10日以降は、1日当たりの供給量を去年より1万トン近く減らすことを申し合わせました。
山形市上下水道部の秋場勝彦次長は、「ダムからの供給を抑えても、実際に家庭に与える影響は今のところないので安心してほしい」と話していました。

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