民主党:「原発ゼロ」提言を提出
毎日新聞 2012年09月07日 10時48分
民主党の前原誠司政調会長は7日午前、野田佳彦首相と首相官邸で会談し、東京電力福島第1原発事故を受けて「2030年代に原発稼働ゼロ」を目標とする同党エネルギー・環境調査会の提言を提出した。首相は前原氏に「よくまとめていただきました。ありがとうございました」と述べ、政府のエネルギー・環境会議が10日にも決定する新たなエネルギー・環境戦略に反映させる意向を示した。
前原氏は会談後、記者団に対し「(提言は)きわめて現実的な内容だ」と強調した。同調査会は6日、「30年代に原発稼働ゼロを可能とするよう、あらゆる政策資源を投入する」と提示。原発の運転開始後40年で廃炉とする原則を厳格適用▽原発の新増設は行わない▽原子力規制委員会の安全確認を得た原発は再稼働する−−などとする提言を取りまとめた。【鈴木美穂】