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石原知事が「もんじゅ」は必要
9月6日 16時44分

東京都の石原知事は、福井県敦賀市の高速増殖炉「もんじゅ」を訪れ、「画期的な技術で、廃炉はとんでもない」と述べ、原子力発電の研究は、今後も必要だという考えを示しました。

福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」は、一般の原子力発電所で出されたプルトニウムを燃料として、使った以上の燃料を生み出す研究用の原発で、夢の原子炉とも呼ばれてきましたが、相次ぐ事故で、現在、運転を停止しています。
原発を巡るエネルギー政策の行方が議論されるなか、6日、東京都の石原知事は、「もんじゅ」を訪れ、日本原子力研究開発機構の近藤悟所長から説明を受けながら、原子炉の上部にある制御棒を動かす装置や中央制御室を見て回りました。
視察のあと石原知事は記者団に対し、「今の原発の反対運動はナンセンスで、とても危ないと思う。もんじゅは画期的な技術で、廃炉なんてとんでもなく、絶対してはいけない」と述べ、原子力発電の研究は今後も必要だという考えを示しました。
そのうえで、多くの原子力発電所が再稼働していない状況について、「経済を疲弊させて、失業者を出し、社会の混乱につながると思う」と述べ、長期的な視野で、再稼働を検討する必要性を訴えました。
原発を巡って政府は、来週にも取りまとめる新しいエネルギー政策について、将来、原発をなくすことを盛り込む方向で最終調整を進めています。

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