大津いじめ自殺:校長が生徒に陳謝 中学校で始業式
毎日新聞 2012年09月03日 11時21分(最終更新 09月03日 11時39分)
大津市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、生徒が通っていた中学で3日、2学期の始業式があった。夏休みに生徒約300人がいじめの実態を巡って滋賀県警の聞き取りを受けた。市教委によると、校長はあいさつの中で、「いじめのことで警察から聞き取り調査を受け、大変つらい思いをさせたことを申し訳なく思う」と陳謝した。
校門付近に警備員が配置され、県警も警戒にあたる中で、生徒たちは登校した。式は非公開で午前9時前に始まった。校長は約850人の生徒を前に「いじめを許さない学校づくり」に全力を挙げることを強調。「落ち着いた2学期になるよう一緒に努力したい」と述べた。
先月15日、市教委の沢村憲次教育長が教育長室で襲撃される事件が発生。その後も、中学の校長を名指しした脅迫電話やメールが相次いでいる。県警の聞き取りを受けたという3年生男子は「悲しい事件だと受け止めているし忘れることはないが、新学期は普段通りに過ごしたい」と話した。