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放送内容


11月28日(月)

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メインテーマスーパー主婦直伝 これであなたもハッピークッキン!


出演者

専門家ゲスト:足立洋子さん(苫小牧友の会)
ゲスト:藤本美貴さん、水道橋博士さん
リポーター:内藤裕子アナウンサー


生活術の達人・スーパー主婦の知恵と力を借りて、暮らしのお困りごとを解決するシリーズ。
主婦にとって毎日の料理は楽しいとは言えません。メニューのマンネリ、味がイマイチ、家族が満足していないようだ・・・何年も作り続けているので出来ないわけではないけれど、憂鬱になるのは否めません。そこで、楽しい料理の達人・苫小牧友の会の足立洋子さんが楽々簡単、しかもおいしくなる方法を伝授、手抜きでできる料理と、料理が楽しくなる方法を教えてくれました。

スーパー主婦

・足立洋子さん(苫小牧友の会)

・岡崎直子さん(鎌倉友の会)

味上手への道

味の型紙

市販のたれや調味料は、ぜいたくで複雑ないわばレストランの味。食べてすぐおいしいと感じる強い味なので、毎日のように使うと飽きてしまいがちといいます。ふだんシンプルで飽きない家庭の味を使っていれば、市販の調味料もよりおいしくいただけて一石二鳥です。
そこで足立さんが提案するのが、シンプルな「味の型紙」です。基本の比率で、ここから好みの味に加えていけるもの。洋服の型紙のように、基本があって、そのうえで好みでフリルやギャザーをつけたりするのと同じです。シンプルなので、食材の味を生かしてくれて、飽きません。この「味の型紙」を番組では4つお伝えしましたが、これを覚えておくと便利です。

てりたれ

【しょうゆ1:みりん2の割合で合わせ火にかけ、アクを取りながら半量まで煮つめる。みりんはアルコール分を含むので、火にかける時に、炎が回り込むと引火してフランス料理のフランベ状態になることがあります。その時は火を止めてアルコールが揮発すれば収まりますが、気になる時は沸騰後は弱火にして、ゆっくりアクを取りながら煮つめることをお勧めします。】
照り焼き味のたれ。焼き鳥や照り焼き、煮物など、幅広く使えます。

『てりたれを使った「豚丼」』
≪材料≫
・しゃぶしゃぶ用の豚バラ肉か肩ロース・・・1人50~60グラム見当で
・ガーリックパウダー、ブラックペッパー粗びき
・ごはん
≪作り方≫
豚バラ肉を油なしで炒めて火が通ったらガーリックパウダーとブラックペッパーを振ってご飯に乗せます。てりたれを上から回しかけて出来上がり。

『てりたれを使った「さんまのかば焼き風」』
≪材料≫
・さんま
・酒、かたくり粉
≪作り方≫
さんまに酒を振りくさみをとります。
かたくり粉をまぶして揚げ焼きして、てりたれを絡めます。

甘酢

【酢・・・カップ1(200ミリリットル)、砂糖・・・大さじ5、塩・・・大さじ1 混ぜて溶かす】
サラダや漬物に。すし酢にもなります。すりごまと絡めてごま酢和えが簡単に。

『甘酢を使った「なます風サラダ」』
大根・にんじん・きゅうり・ゆず皮を細く千切りにして、甘酢で和えます。ハムや稲荷の皮などを加えるとコクが出ます。酸味がきつくないので、子どもにもお勧め。

めんつゆ

【しょうゆ1:みりん1:だし4の割合で合わせ、ひと煮立ちさせる】
めんつゆやてんつゆ、煮物、揚げなすにかけたり、山菜を煮ても。
水分を含むので、3~4日で使い切るようにしてください。

甘煮

【食材(さつまいもやかぼちゃなど)100グラムに対して、砂糖・・・大さじ1、塩・・・ひとつまみ(3本の指でつまんだ量、小さじ・・・5分の1】
間違いのない甘すぎない比率。ここから好みで味を加えていきます。子どもにむくのがバターを加えること。レモンを加えると黄色が鮮やかになります。

満足感アップのコツ

主菜ドーン

見た目でも、食べても満足感を感じさせるには、主菜に存在感を出すこと。主菜は、味付けや手順に凝ったりすることなく、シンプルなものでもドーンと大きく出すことだけを心がければ気持ちも楽になります。

お勧め“楽ドン”主菜

『ゆで豚』
≪材料≫
・豚肩ロース・・・600グラム
・ねぎ(青い部分)・・・1本分
・しょうが・・・20~30グラム
・酒・・・50ミリリットル
・塩・・・小さじ1
≪作り方≫
鍋に水を張り、ねぎとしょうがを入れて加熱します。
塩を入れて、お吸い物より少し薄い程度の味にします。その後酒を加えます。50~60度(手を入れると熱くてすぐ引いてしまうくらいの温度)になったら、豚肉を丸ごと入れて、そのまま沸騰させます。
沸騰してあくが出たら丁寧に取り除きながら弱火で10分間煮ます。
そのまま弱火で煮続けてもいいのですが、お勧めは保温調理。鍋を火から下ろし、新聞紙(3日分ほど)にくるんで、さらに毛布などで密封した状態で放置します。50分程度で、柔らかくゆであがります。朝くるんで夜のご飯にということも出来、放置している間にほかのことが出来るので時間を有効に使えるし、細胞を壊さないので煮崩れもありません。

『鮭マヨ』
≪材料≫
・鮭切り身
・かたくり粉
・サラダ油
・マヨネーズソース(マヨネーズ5:2砂糖、好みでレモン汁・塩・こしょうを加える)
≪作り方≫
鮭の切り身を2~3つに大きく切ったものを、かたくり粉をまぶして揚げ焼きし(揚げてもいい)、マヨネーズソースに絡めます。フリルレタスや白髪ねぎで盛りつけを。

『豚のホイル焼き』
≪材料≫
・豚ロース肉(トンカツ用)
・ピーマン
・しめじ
・たまねぎ
・ピザ用ソース
・溶けるチーズ
・サラダ油
・塩、こしょう
≪作り方≫
アルミホイルにサラダ油を薄く塗り、中に塩・こしょうして、一度フライパンで両面を焼いた豚肉を入れます。
そこにピザソースを塗ってその上に輪切りのピーマンやたまねぎ・しめじなど好みの野菜をのせ、最後に溶けるチーズを振りかけてホイルでくるんでオーブンにかけます。200度で10分程度。

『中国風ローストチキン』
≪材料≫
・鶏もも肉・・・2枚
・つけだれ(オイスターソース、砂糖、酒・・・各大さじ2、ごま油少々)
≪作り方≫
鶏もも肉に塩・コショウでしっかり下味をつけてから、つけだれにつけて一晩置きます。
オーブンで200~250度のオーブンで20~25分、皮目を上にしてこんがり焦げ目が付くまで両面を焼きます。

マンネリ脱却への道

五法の表

昭和初期に沢崎梅子さんにより考案され、友の会で伝承されてきた便利な表です。メニューを決める時に、主菜は味付けや品目数で変化をつけようと思わずに、食材と5つの調理法の組み合わせのみ考えて、同じマス目に集中しないよう、散らしていくようにメニューを考えれば、自然とマンネリは防止することが出来るようになります。

→印刷用の五法の表はこちら【記入済み】(PDF)
→印刷用の五法の表はこちら【記入無し】(PDF)

副菜の知恵

常備菜

あらかじめ多めに作って冷蔵庫に保存しておけば、出して皿にのせるだけで一品のおかずに。便利な常備菜のポイントは、「あま・から・すっぱ」。この3つの味が常備されていれば、どんな主菜にも合わせられ、食卓にめりはりをつけることが出来ます。鎌倉友の会のスーパー主婦、岡崎直子さんのおすすめ常備菜6つをご紹介しました。

【あま】『さつまいもとりんごの重ね煮』
≪材料≫
・さつまいも・・・400グラム
・りんご・・・1個
・砂糖・・・大さじ6
・レモン絞り汁・・・大さじ1
・水・・・カップ2分の1
≪作り方≫
さつまいもはところどころ皮をむいて半月切りをして水に放します。
りんごは子指先ほどの大きさに切り、さつまいもと一緒に鍋に入れます。
砂糖とレモン汁を加えて水を注ぎ、20~30分コトコト煮ます。最後に鍋のふたを開けて水分をとばします。(鍋はできればホーロー鍋で)

【あま】『プルーンの紅茶煮』
≪材料≫
・プルーン・・・200グラム
・砂糖・・・大さじ5
・紅茶ティーパック・・・1コ
・水・・・カップ1
・レモン・・・半分
≪作り方≫
紅茶を作ったところに砂糖、プルーンをいれて10分煮ます。
鍋底がトロッとしたところへレモン汁を搾り入れ、煮立ったところで火を消します。

【から】『アーモンドいりこ』
≪材料≫
・食べる煮干し・・・100グラム
・アーモンドスライス・・・40グラム
・いりごま・・・大さじ2
・調味料(砂糖・・・大さじ2、しょうゆ・みりん・サラダ油・はちみつ・・・各大さじ1)
≪作り方≫
食べる煮干しは電子レンジで約2分加熱、アーモンドスライスはトースターで約2分加熱。
調味料も電子レンジで約2分加熱。やけどに気をつけて、調味料が熱いうちに全部を混ぜ合わせます。

【から】『五目きんぴら』
≪材料≫
・ごぼう・・・200グラム
・にんじん・・・100グラム
・れんこん・・・100グラム
・油揚げ・・・2枚
・干ししいたけ・・・3~4枚(もどして50グラム)
・砂糖・・・大さじ2
・しょうゆ・・・大さじ2
・酒・・・大さじ2
・サラダ油・・・大さじ2
・塩・・・小さじ1と2分の1
≪作り方≫
野菜を千切りしてサラダ油でよく炒め、調味料を入れて鍋のふたをし、汁気がなくなるまで煮ます。

【すっぱ】『野菜の甘酢漬け』
≪材料≫
・野菜(かぶ、にんじん、セロリなど)・・・500グラム
・切り昆布・・・少々
・塩・・・小さじ1と2分の1
・漬け液(酢・・・大さじ3、砂糖・・・大さじ1と2分の1、サラダ油・・・大さじ1)
・粒こしょう・・・適宜
・赤とうがらし・・・1
・にんにく・・・ひとかけ
≪作り方≫
野菜を適当な大きさに切り、切り昆布を加えて、塩を振って混ぜ合わせます。しんなりしたら、漬け液を加え、粒こしょう・赤とうがらし・にんにく(皮をむいて丸のまま)を加えて数時間おきます。

【すっぱ】『切り干し大根のハリハリ漬け』
≪材料≫
・切り干し大根・・・50グラム
・にんじん・・・50グラム
・いりごま・・・大さじ1
・切り昆布・・・少々
・酢・・・大さじ4
・みりん・・・大さじ3
・しょうゆ・・・大さじ1
・砂糖・・・大さじ1杯
≪作り方≫
切り干し大根をさっと洗って10分水につけて戻します。その後、水分を切っておきます。調味料をひと煮たちさせ、熱いうちに材料にかけて混ぜます。最後にごまを混ぜます。

ベース菜

足立さんは、常備菜ほど完成した味にせず、何かを加えることでいろいろ展開したおかずになるベースとなる、素材に一手間加えた“ベース菜”を活用しています。

たまねぎのドレッシング漬け

生たまねぎを薄くスライスして、フレンチドレッシング(酢1:油3・塩・こしょう)に漬けておくだけ。さまざまに使えます。

・『トマトだけサラダ』
・『ハムマリネ』
・『ビーンズサラダ』
・『ジャーマンポテト』

煮豆

塩味がかすかに付いた煮豆。保温タイプの水筒に、乾物の豆を入れて(水筒の3分の1の分量までにとどめる)塩を少々加え(なめてみてお吸い物より少し薄い程度の塩の分量)、そこに熱湯を注ぎ入れます。密閉して一晩置くと、煮豆になっています。煮豆は冷凍保存が出来ます。
豆によっては古いものなどでまれに硬いものがあり、一晩で煮えきれないものもある可能性がありますが、その時は煮汁ごと鍋にかけ一旦沸騰させてからそのまま水筒に戻してしばらく置くといいです。

「友の会」

雑誌『婦人之友』の読者の集まり。「全国友の会」には80年の歴史があり、およそ2万人の会員がよりよく暮らし、社会に貢献することを目指して、調査・研究・実践活動を行っています。日本各地に支部があり、足立洋子さんは北海道の「苫小牧友の会」、岡崎直子さんは神奈川県の「鎌倉友の会」の所属です。

全国友の会

電話:03-3971-9359(火曜日・金曜日の午前10時~午後4時)
ホームページ:http://www2.ocn.ne.jp/~zentomo/

苫小牧友の会

電話・ファックス:0144-74-1342

鎌倉友の会

電話・ファックス:0467-43-0144
ホームページ:http://kamatomo.sakura.ne.jp/index.html



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