大津市教育委員会
「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づいて置かれる。
5人の委員で組織する合議制の執行機関(3人の場合もある)。
公平性を期すために外部や一般の方が中心で構成されている非常勤の組織。
よって、基本的に現場をよく知る専門家は少ない。
ただし教育長は別で、教育現場出身の人が多く、唯一常勤である。
教育委員長 = 教育委員会の会議を主宰する。
教育長 = 教育委員会事務局の局長を兼任し、現場指揮権を持つ。
「委員長」と「教育長」は兼任不可。
現行委員名簿
職名 |
氏名 |
委員任期 |
写真位置 |
委員長 |
岡田 隆彦 |
平成21. 3.26~平成25. 3.25 |
写真中央 |
教育長 |
澤村 憲次 |
平成20.12.25~平成24. 1.24 平成24. 2.20~平成24.12.24 |
写真左手前 |
委員長職務代理者 |
竹内 孝子 |
平成21.12.18~平成25.12.17 |
写真左奥 |
委員 |
饗場 貴子 |
平成22.12.20~平成26.12.19 |
写真右奥 |
委員 |
本郷 吉洋 |
平成20. 3.22~平成24. 3.21 平成24. 3.22~平成28. 3.21 |
写真右手前 |
※大津市教育委員会定例会の様子
教育委員会の事務を処理するための機関
職名 |
2011.10事件当時 |
2012.08現在 |
教育部長 |
前田 登 |
松田 哲男 |
教育部次長 |
井上 善治・葛野 一美 |
葛野 一美・黒川 弥寿夫 |
学校教育課長 |
川崎文男 |
川崎文男 |
学校教育課長補佐 |
? |
饗庭治之 |
大津市教育委員会 委員長
『岡田 隆彦』(おかだ たかひこ?)
大津市教育委員会の代表者。
「教育委員会委員」の中から互選されて選出される「委員長」の任期は1年。
民間企業で言うところの代表取締役
会
長。
2012年8月(事件経過後10ヶ月後)にようやくメディア登場。
- この事件に関する声明(教育委員会2012年8月定例会 2012/08/09)大津市HPに掲載
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PDF添付有
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昨年10月11日に発生致しました中学生転落死亡事件につきまして、改めてお亡くなりになられた生徒のご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対しまして心からお悔やみ申し上げます。
また、学校の生徒及び保護者、地域の皆様には大変なご迷惑とご心配をおかけしておりますことに対しまして、この場をお借りいたしまして深くお詫び申し上げます。
我々、教育委員は子どもたちのことを一番に考え、心身とも健康な成長を願い、委員としての職務に取り組んでまいりました。
しかしながら、今回こうした悲しい出来事が起きてしまったことは、痛恨の極みであるとともに、その後の対応においても教育委員長として十分な取組みが出来ていなかったのではないかと大きな責任を感じています。
我々教育委員としましても、早急に今回の検証を行い、「いじめの再発防止策」の具体化、「子どもたちが安心して通学できる環境を作っていく」ことが急務であると考えております。
教育委員会の役割として、家庭・学校・地域の連携を深めることがあります。学校教育の信頼回復、家庭・地域でのふれあい・絆など、今回のことを真摯に受け止め、教育の原点に立ち戻って、一丸となって、課題克服に向けて、努力してまいりたいと思っております。
さて、昨今、教育委員会のあり方について、いろいろ議論されておりますので、私の想いを述べさせていただきたいと思います。今回の事件につきまして、昨年10月11日に亡くなった生徒がどんな思いで、何を訴えたくて、飛び降り行為に及んだのか?そこにはいじめが一つの要因であったことは事実だと思います。また、逆にいじめたとされる生徒は本当に反省しているのでしょうか?私たちは「命の大切さ」をつたえなくてはなりません。家庭は「やすらぎの場」であり、学校は「安全な場所」でなくてはなりません。まずは、2学期、子どもたちが元気に安心して投稿してくれることを願うばかりです。
今後、学校現場も気を引き締めていただきたいですし、家庭でも充分に話し合ってもらいたいですし、地域でも見守っていただきたいですし、我々大人のみんなが、子供たちの健全な成長を願い行動しなければならないと思います。そこに必要なのが「教育」であり、教育委員会としての重要な責務があると思っています。
いずれにいたしましても、このようなことが二度と起こらないよう、そして、「命の大切さ」を子供たちに伝えていくことを使命として取り組んでいく決意でおります。
本日の定例会が有意義なものとなることを願って、私の挨拶とさせていただきます。
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大津市教育委員会 委員(委員長職務代理者)
『竹内 孝子』(たけうち たかこ?)
大津市教育委員会の教育委員の一人
民間企業で言うところの取締役副
会
長
- この事件に関する声明(教育委員会2012年8月定例会 2012/08/09)大津市HPに掲載
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PDF添付有
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昨年10月に自ら命を亡くされた生徒さんのご冥福を心よりお祈りいたします。そして、ご遺族の方にも心よりお悔やみ申し上げます。
かけがえのない生命が失われたことを思いますと、本当に心が痛みます。なぜこのような悲しくつらいことが起こってしまったのか、どうして防ぐことができなかったのかと、重く重く受け止めております。
そして、その生徒さんに対するいじめがあったこと、いじめを見つかられなかったということでは、大変申し訳なく、残念でなりません。
また今回のいじめの調査では不十分な部分がありました。そのことでさらに、ご遺族の方、生徒の皆さん、保護者の皆さん、地域の皆さん始め本当に多くの方々にご不安やご心配、ご迷惑をおかけした事につきましても、申し訳ない気持ちでいっぱいです。大きな責任を感じています。心からお詫び申し上げたいと思います。
教育委員として私自身もっと何をすべきだったのか、どうできたのかとずっと自問自答しておりますが、組織として冷静に真摯に反省をし、検証をしていかなければと思っています。
いじめの問題については、いじめが小さな芽のうちに何とか見つけ出し、家庭と連携を十分にとり、地域の協力や支えもいただいて、いじめの解消、解決につなげていかなければと常々思ってきました。なぜいじめが見つけられなかったかは、本当に重く大きな問題ととらえています。このことを教育委員会自らが真摯に反省し、しっかりその問題点を洗い出して明らかにし、こうしたいじめが見逃されないよう、全力で対策を講じ、子どもたちが学校で安心して学べるよう、二度とこのようなつらく悲しいことが起こらないよう、取り組んでいかなければと思います。
亡くなられた生徒さんの命が戻ってこないことを思うと、本当につらいのですが、また多感な時期にこうしたつらい体験をしてしまった子どもたちの心は・・・と思うとそれも心配でなりません。
何としてでも2学期から落ち着いて学習に励んでもらいたいと心底願っています。
子供たちの心のケアに全力で取り組んでいきたいと思いますし、子供たちを静かに見守ってあげていただきたいです。
いじめを二度と起こさないために、今回のことから、子どもたちとどう向き合い、人間関係づくりの力をどう育てて、どう学ばせていくのか、また不幸にもいじめが起こってしまったら、早期に、傷が小さいうちに、どう適切に対処していくのかは、ご家庭や地域の皆さんの力も借りて、私たち教育に携わる者が絶えず、感覚を敏感にして、心して肝に銘じて取り組み、行動していかなければならないと改めて強く思っております。
今思っていることを、これから取り組んでまいりたいと思っております。
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大津市教育委員会 委員
『饗場 貴子』(あいば たかこ?)
大津市教育委員会の教育委員の一人
民間企業で言うところの平取締役
- この事件に関する声明(教育委員会2012年8月定例会 2012/08/09)大津市HPに掲載
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PDF添付有
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昨年10月に、自らの命を絶たれました生徒さんのご冥福をお祈り申し上げますとともに、ご遺族に対しまして、心からお悔やみを申し上げます。
また、生徒の皆様や保護者の皆様方には大変なご迷惑をおかけいたしておりますことに対しまして、深くお詫び申し上げます。
また、7月以降、何も関係なかった方々にまで大変なご迷惑をおかけし、多くの方々にご迷惑をおかけするという大きな広がりになってしまい、本当に深くお詫び申し上げます。また、地域の皆様には大変ご迷惑をおかけしているにも関わらず、子どもたちへの見守りと絆づくりにご尽力を頂いておりますことを心から感謝申し上げます。
尊い命が亡くなり、多くの子どもたちの心にも大きな影響を与えてしまっていることに、語り尽くせない深い悲しみでいっぱいでございます。
不安を抱えた子どもたちの心が1日も早く癒され、1日早く落ち着いた環境の中で、そうした学べる環境づくりに早急に取り組んでまいりたいと思います。そして、2度とこのようなことが起こらないよう、早急にいじめが早期発見できる環境作りに力を注いてまいりたいと思います。
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大津市教育委員会 委員
『本郷 吉洋』(ほんごう よしひろ?)
大津市教育委員会の教育委員の一人
民間企業で言うところの平取締役
前大津教育委員会委員長(平成22.10.07~平成23.10.06)
- この事件に関する声明(教育委員会2012年8月定例会 2012/08/09)大津市HPに掲載
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PDF添付有
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昨年10月に、お亡くなりになられました生徒さんに対しまして、心からご冥福をお祈り申し上げます。そして、ご遺族に対しまして、心からお悔やみを申し上げます。
今回の中学生自殺問題に関わった教育委員として、自らの関わり方を自問自答しながら反省し、この反省を教訓に、今後同様の悲しい事態がおこらないように、よりよい教育現場作りの土台にしていただけないかと考えております。
アンケートの集約、解析は学校現場でされていたと思います。その報告を教育委員会はうけ、さらにこれをまとめた資料を基に、私たち教育委員は説明をうけておりました。本年7月4日の報道以来、アンケートの集約、解析に不備があったことを指摘されていますが、これを私たちが指摘できなかったことは、教育委員として力量不足であったと感じています。具体的には、「いじめ」認識に対する教員の報告の甘さ、アンケートを自殺前からの情報と自殺後に得た情報に分けなかったこと、アンケート結果の集約や解析を教育委員会主導で行っていなかったことなどです。私たち教育委員はそれぞれ、去年の自殺以降の会合、報告内容を思い出し、それぞれの時点でできたこと、できなかったことを自己反省してきましたが、これを持ち寄って整理し、万一同様の悲しいことが起こった際の教訓にしていただければと考えています。「ずさん」「完全に不十分」などの抽象的表現で批判されていますが、これでは現行システムの改善にはつながりません。どこが足りなかった、どの時点でどうすべきだった、今の私たちには何ができた、できなかった、なぜできなかったなどを具体的に示し、それでも不十分なことは皆さんにご意見を頂戴しながら、よりよいシステム作りにつなげたいと思います。
「いじめ」という「弱者を攻撃する」行為は生物の本能といわれています。この本能自体を失わせることは不可能と思いますが、理性でこれを制御することは可能なはずです。相手の心と体の痛みを感じとること、弱者を守る喜びを知ることが重要であり、これが道徳教育でしょう。受験科目にない「道徳」はないがしろにされていないか、今回のことをきっかけに、最重要課題として、幼少期から根気よく道徳的教育を続けることが必要と感じています。
それでも本能をなくすことが困難なら、時として「いじめ」が顔を出すのは避けにくいと思います。「いじめ」が「自殺」という最悪の結末に結び付かないために、教育現場外から提案することが、教育委員としての私のできむと感じています。
まず、自殺後のアンケートに在校生の約8割の方が回答してださいました。この中には、自殺後に聞いた「うわさ」も多く含まれていると思いますが、それでも何人かの方が自殺前に「いじめ」情報を持っておられました。これを学校現場、教育委員会で把握できなかったことが悔やまれます。「職員室で先生に情報を伝える」のは一見あたりまえのようですが、周囲にはほかの先生もいらっしゃり、また生徒からもその様子がみえますので、「チクリと思われる」、「今度は自分がいじめ対象になる」などの不安があり、情報を集めにくいのではないかと考えました。このことについて、私は平成23年11月10日に学校教育課長に「学校以外の場所で、匿名の電話やメールで、いじめ情報を集約できないか。ガセネタが多いとしても、集まらないよりはいいでしょう。」と提案をいたしました。教育長にも同様の提案を行いましたところ、昨年末には「いじめ相談ダイヤル」を教育相談センターに設置していただきました。事務局外の私の提案をご検討の上、早々に実現していただいたことに対し、大変感謝しております。運営については、今後さらに強化していただきたいと存じます。たとえば、「いじめ相談ダイヤル」に寄せられた情報は、教育委員会に入ったのち学校現場に伝えられ、事実確認の上、まず教員とスクールカウンセラーに委ねられると思いますが、事態が深刻なら医師の力が必要になるでしょう。先日、精神科の専門家諸先生にご相談させていただく機会があり、貴重なご助言をいただきました。「教員とスクールカウンセラーの、いじめやうつに対する感度を上げる必要がある。このためには講義ではだめ、実際にうつ患者さんとその診療を見学するくらいじゃないと身につかない。」とのことでした。また別の先生からは、「大人に比べて子供のいじめやうつは見分けが難しい。特に中学生は、心は子ども、体は大人、プライドも芽生え、最も難しい世代。」とのご助言をいただきました。教員やスクールカウンセラーから専門の医師への相談、治療についても、また教員育成についてもご協力をいただけるとの由、感謝に堪えません。
今回の自殺にいじめが大きくかかわってるとは思いますが、「いじめ」が原因の100%かどうかは、警察や裁判における判断を待ちたいと思います。ただ、一般論としては、いじめはどこにでもあり、大半のケースが自殺まで至らないのは、周囲の人々に支えられ、「逃げ場」があるからではないでしょうか。塾やゲーム世代の今の学生には、学校と家庭以外に仲間を作りにくいかもしれません。また各ご家庭にはいろんなご事情のなかで、充分子どもと接することができないこともあろうかと存じます。そこで、いろんなサークルや活動に参加することによって、学校以外の仲間、すなわち「逃げ場」を作れないかと考えました。たとえば、大津には小学校時代に「湖の子」「山の子」「田んぼの子」という課外授業があります。これを学校単位ではなく、異なる学校の子を集めることで交友を広められないかと思っています。ほかにも、地域活動たとえば琵琶湖清掃活動や畑仕事を手伝わせていただいて、違う世代、いつもと違う仲間作りができないかと思っています。どこかで辛いことがあっても、別のどこかに心を開ける場所があれば、自殺には至らないのではないかと考えた次第です。地域の皆さんのご協力をいただいて、有益なサークル作りができないかと思っていますので、よろしくお願いいたします。
ご遺族の方には、その心情を思うとき、私も本当につらくなります。「自殺」が特につらいのは、亡くなった方の心の中までは決してわからないこと、そのためにどうしても自分を責めてしまうことにあると思います。自殺する子は、きっと優しい子だと思います。だから攻撃を他人に向けられずに、自分に向けてしまったのでしょう。たとえ詳細な遺書が残っていたとしても、そこにはきっといろいろな気配りがあると思います。真実を究明することだけが、ご遺族の方の平安になると思います。学校、教育委員会には充分な調査ができなかったこと、最大限の努力ではなかったこと、答弁に曖昧な部分があることで、現在大きな批判を頂戴しています。私たちも、自分たちの力だけではできなかった、徹底した真実の究明を望んでいます。
いじめの早期発見には学校現場と教育委員会との綿密な連携が必要であり、いじめが発生してこれが生徒の心身に影響を及ぼせば、医師の力が必要になります。精神科の先生・校医をしていただいている先生たちと、学校現場・教育委員会との橋渡しをすることも、医師として推挙されて教育委員を務めているものの役割の一つと思っています。
今後とも、自分の力の及ぶ範囲の中で教育委員を務めさせて頂きたいと思っております。
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平成22.10.07~平成23.10.06 大津教育委員会委員長
平成20.03.22~ 大津教育委員会委員(ソース:
大津市HP)
本郷クリニック院長(医師 泌尿器科・腎内科)
本郷クリニック
滋賀県大津市皇子が丘2丁目10-27
TEL:077-511-0259 FAX:077-511-0359
ソース:
本郷クリニック
大津市教育委員会事務局学校教育課 課長補佐
『饗庭 治之』(あいば はるゆき?)
元 大津市立皇子山中学校主任
メディアでの露出がやけに多い人だが、委員会事務局の課長補佐。
つまり事務局長である教育長の部下の一人。