政治評論家ら学識経験者28人が5日、「安倍晋三総理大臣を求める民間人有志による緊急声明」を発表、東京の安倍事務所に声明文を届けた。14日に告示される自民党総裁選を控え、次期総裁が総理大臣になる可能性が強まっていることから安倍元首相に強く立候補を求めたもので、「内外の脅威にさらされるわが国の国家的危機を乗り越えるには安倍総理の再登板しかない」としている。
代表発起人を務める政治評論家の三宅久之氏と評論家・金美齢氏、作曲家すぎやまこういち氏、京都大名誉教授の中西輝政氏ら6氏が安倍事務所を訪れ、声明文を手渡した。
声明文は「過激さを増す周辺諸国の挑発外交に歯止めをかけ、日本の国益を追求する強さ、したたかさ、バランス感覚を備えた外交をできるのは、首相として短期間ながら多くの実績を残した安倍氏しかいない」とし、その場しのぎではない足元の揺るがぬ政治などを求めた。
民主、自民の二大政党がいずれも党内で政策面の対立をかかえるなかでは保守を軸にした政界再編こそが日本政治のカギだという捉え方から、「平成の保守再編の旗頭に」とも求めた。声明文は「日本の国力がこれ以上損耗する前に、堂々と再起の宣言を願う」と結んでいる。
安倍氏は「重く受け止める」とコメントした。 |