国旗:購入費用を補助、補正予算案を提案 石川・中能登町
毎日新聞 2012年09月07日 12時26分(最終更新 09月07日 14時43分)
石川県中能登町は、町民が購入した日章旗の一部費用を補助するため、300万円を含む一般会計補正予算案を7日開会の町議会に提案した。町は「祝日に国旗を掲げる町民を増やし、地域で愛国心を育てたい」としている。国旗国歌法を所管する内閣府は「同様の制度については聞いたことがない」としている。
日章旗の購入後に領収書を町に提出すると、町内で利用できる商品券1000円分を受け取れる。町は、日章旗価格を2000〜5000円と見積もり、町の全6600世帯の約半数分を補正予算案に盛り込んだ。町議の間に強い反対意見はなく、補正予算案は可決される見通し。
町によると、05年に合併する前の旧鳥屋町が80年と98年、日章旗を全戸配布したことがある。町は、広報誌で祝日の掲揚を町民に呼びかけ、町職員には自宅での掲揚を求めている。杉本栄蔵町長は「掲揚は強制ではない。日本人としての自己を見つめ直す機会として、自主的に掲げてもらいたい」と話している。