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2012年3月12日(月)
「二度と起きないで」筑波山落石事故の遺族
【写真説明】午後2時46分を前に目頭を押さえる東ケ崎静さん。奥には亡くなったマサさんの遺影が置かれている=11日午後2時40分ごろ、土浦市板谷
東日本大震災から1年を迎えた11日。地震による落石で妻を亡くした東ケ崎静さん(73)は、土浦市板谷の自宅で午後2時46分、〈その時〉を迎えた。
「まさか、筑波山で事故があるとは思ってもいなかった…」。絞り出すようにつぶやいた静さんは長い沈黙の後、「運が悪かったとしか言いようがない」と、やるせなさそうに語った。
妻のマサさん=当時(67)=はスポーツ吹き矢や登山、つるしびな作りなど多くの趣味を持っていた。震災当日も友人たちと筑波山へ出掛け、登山道の御幸ケ原コースを下山する途中だった。突然襲った、かつてない大きな揺れ。道幅が狭くて動けず、かがんでいたマサさんの頭に直径約1・7メートルの石が落ちてきた。
「奥さんがけがをした。入院している」
静さんが近所の人の知らせで事故を知ったのは午後10時ごろだった。何も分からぬまま搬送先の病院に向かうと、医師から「意識不明で、助かっても歩けない」と告げられた。
少しでも回復してくれれば-。静さんは祈り続けた。約2時間かかった手術は成功。数日後に面会し、呼び掛けるとマサさんは目をパチパチさせた。ところが、約2週間後の3月30日、容体が急変。脈が徐々に弱まり、正午ごろ、駆け付けた家族に見守られ、マサさんは息を引き取った。
あれから1年。「家族の中で一番体が丈夫だった。同年代の人たちを見ると、ふと思い出す」と静さん。ひな祭りのニュースを見た時は「生きていれば夜につるしびなを作っていたのかな」とも思った。
炊飯や掃除は長男(44)と2人で行うようになったが、体調がすぐれない静さんにとって家事は一苦労。「家のことはしっかりやってくれた」と、あらためてマサさんに感謝している。
周囲の優しさや気遣いも感じるようになった。近所の人が病院へ車で送ってくれ、長男も頻繁に連絡をくれるようになった。言葉にしたことはないが「感謝している。ありがたい」と思う。
東北3県の遺族と比べれば、「うちは家もある。自宅も家族も失った人よりはいい」と思う一方で、「仕方がない」との思いと「やるせない」気持ちが交錯する。
事故現場には、体調の問題もあり、まだ行っていない。「嫌な場所だし、見たくはない。だが一度は行きたい」。震災後、登山道は落石対策が行われたが、「事故前に防止策や退避できる場所があればよかった」との思いが残る。
「もう二度と同じような事故が起きないでほしい。心から思う」
静さんの目には涙が光っていた。
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