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【社会】

浜岡原発の炉内でさび確認 中電、保安院に報告

2012年9月6日 21時55分

 昨年5月に原子炉に大量に海水が流入した中部電力浜岡原発5号機(静岡県御前崎市)で、中電は6日、原子炉内全体にさびがあったと経済産業省原子力安全・保安院に報告した。今後、核燃料への影響を調べる。

 炉内の状態は、核燃料棒を束ねた「核燃料集合体」872体すべてを取り出した後、カメラを入れて確認した。燃料をつり下げる金具など炉内全体にさびがあった。

 中電は今後、取り出した核燃料のうち12体を詳しく調査し、再び使えるかどうか検討する。原子炉の出力を調整する制御棒を動かす装置など重要機器もすべて点検する。

 保安院は中電に対し、海水の影響でどのくらいさびたのか調べるよう指示した。また、設備のすき間など詳しく見ることが難しい部分を点検する方法も考えるよう求めた。今後の対応は、近く発足見込みの原子力規制委員会に引き継ぐ。

 保安院が6日に開いた有識者会議では、専門家から「他の原発でも同じ問題が起きないか確認すべきだ」などと意見が出た。

 5号機では昨年5月14日、政府の要請で停止作業をした際に、配管の破損部分から海水約400トンが流入。うち約5トンが原子炉内にまで流れ込んだ。

(中日新聞)

 

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